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ポップで斬新な『星の王子さま』

 

今日のカフェボンボンメニューのおすすめは、新しい『星の王子さま』
サン=テグジュペリの名作の初めての公式コミック版です。

20120901

星の王子さま
著者:ジョアン・スファール/訳:池澤夏樹/原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
出版社:サンクチュアリ出版

フランスコミックの王子さまには、原作の面影はない。青い目はギョロッと大きく、金髪の髪はパンクみたい。ゲゲゲの鬼太郎にちょっと似てるかも、と私は思うのですがいかがでしょう?

でも、「おねがい、ヒツジの絵を描いて」って、見つめられたらとても断れそうにありません。あの目に魅入られてしまう。

王子さまは活発でよく笑う。時には無邪気に、ある時は悪魔的に。それでいて人の問いかけに返事をしない。わがままでさみしがり屋。砂漠に不時着した飛行士が、王子さまの絵を描こうとすると、「絵なんかいらないよ。ずっとここにいるんだから」と言って抱きつくの。飛行士はそんな王子さまに振り回されつつ愛おしくて仕方ない……。

翻訳は作家の池澤夏樹さん。ご自身が訳された『星の王子さま』も出版されています。コミック版は王子さまのイメージを汲み「ぐんとくだけた、いきいきとした文体にした」そうです。

この物語の「朝時間」は、王子さまの星に一輪の花が咲いた朝。
王子さまの大切な美しい花です。

フランスのコミック「バンド・デシネ」は、日本の漫画とは色合いも雰囲気もずいぶん違います。世界中で愛され続ける名作をぜひ新しい形でお楽しみください。とびっきりチャーミングな王子さまに出会えます。

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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