今日のカフェボンボンのおすすめメニューは、よしもとばななの『なんくるない』。沖縄を舞台に描く癒しの物語です。ゆったりと流れる“島時間”を体感してください。
『なんくるない』
著者:よしもとばなな
出版社:新潮社
この本を読めば、強い陽射しと青い空がたちまち戻ってくる。空港で真っ先にサンダルにはきかえる時の解放感。透明な海で泳いだあと、ふくらはぎにジリジリ感じる太陽の熱。
『なんくるない』は、まるで沖縄行きの切符みたい。8月最後の日はこの本で締めくくりたくてセレクトしました。
両親の不仲が原因で沖縄で暮らすことになった少女、離婚の痛手から抜け出せず沖縄に旅する女性……。深く傷ついた彼女たちが、沖縄の自然と人に触れるうち、少しずつ心に潤いを取り戻していく。
誰だって立ち直るのには日にちが必要。誰かに「なんくるないさ、なんとかなるよ」って言ってほしいと願ってる。そんなとき、太陽の恵みとゆるやかな島時間が、この上なくやさしく心地よく感じられるのです。
この本の「朝時間」は、沖縄のホテルの部屋から見える、すみれ色に染まった朝焼けの空。『なんくるない』の主人公・桃子が元気を取り戻していく朝のシーンです。本のお供には、冷たく甘いマンゴージュースをどうぞ。
よい週末を。
Love, まっこリ〜ナ
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