おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載は、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマでお届けします。
“備蓄米”と“銘柄米”、どう選ぶ?FPが考えるお米の選び方と家計管理
米の高騰で政府で備蓄していた米が流通するようになり、先日は、数時間並んで購入するニュースも流れました。
一方で、普段の食卓では味や品質にこだわった「銘柄米」を選ぶという方もいます。
今回はFP(ファイナンシャルプランナー)として、今お米とどう付き合っているのかお伝えします。
「備蓄米」と「銘柄米」の違い・メリットデメリット
政府の備蓄米は、一定の品質基準を満たしたうえで市場に出されています。
価格が比較的安い。低価格で販売されているため家計費の節約につながるメリットがある一方で、1年以上前のお米のため食感や味が令和6年産のものより落ちたり、買える量に上限があることがあり大家族などはまかないきれないデメリットがあります。
一方、銘柄米は高いですが品質や味を重視する場合に適しています。
ブランド米は地域や品種による特色があり、好みに応じて選ぶことができる点が魅力です。
どちらを、どうやって選ぶ?
家計の管理では、食費のなかで優先度を決めて支出することが重要です。
支出を抑えるために備蓄米を選択するのもひとつですが、購入するために使う時間の価値も考えたいところです。
たとえば備蓄米を買うために2時間並ぶと、時給1,000円で換算して2,000円分の労力を使うことに。
野菜をプランターで育てたり、お菓子やドレッシングなどを買わずに手作りして節約するなど、食費を工夫してその2,000円分を浮かせれば、銘柄米も選べることになります。
私自身はこのタイプ。2,000円で一カ月美味しいお米が食べられることに価値を感じるので備蓄米は買いません。
そのもの自体の価格も大事ですが、家計全体の支出として考えてみましょう。
また、優先事項は「値段」か「食べた時の満足感」なのかで選ぶことも大切です。
備蓄米の流通により少しずつお米の価格が下がってきているようです。
価格や味のバランス、かける時間や手間をふまえて、今のライフスタイルに合うお米選びをしてみませんか?