おはようございます。整理収納アドバイザーのみほです。
家族が集まるリビングは、モノが集まりやすい場所。郵便物、プリント、ハンドクリーム、充電中のスマホなど、「あとで片づけよう」と置いたものが積み重なり、“とりあえず置き”が日常化していませんか?
実は、片づけができないのではなく、使う場所の近くに片づける場所がないことが原因だったんです。
今回は、そんな“とりあえず置き”を防ぐための、すぐに実践できる片づけ術4選をご紹介します。
【1】「よく置くモノ」をリストアップする
まずは、リビングに「よく置いてあるモノ」を書き出してみましょう。

リモコン、文房具、子どものプリント、常備薬、鍵、メガネなど無意識に置いてしまうものを把握することが、片づけの第一歩です。
さらにおすすめなのが、スマホで現状の写真を撮ること。

文字だけでは気づけない“散らかりパターン”が、写真を見ると一目瞭然です。
「ここにモノがたまりやすい」「この棚が使いにくい」など、自分や家族のクセが客観的に見えてくるので、改善ポイントがつかみやすくなります。
【2】使う場所の「最短距離」に収納をつくる
「あとで片づけよう」と思っても続かないのは、戻す場所が遠いから。たとえば、
- ハンドクリームやリップ → 動線上に収納場所を作る

- 文房具 → リビングテーブル付近に集める

- 子どものプリント → 学習スペースやランドセル近くに

このように、使う場所のすぐそばに片づけられる収納をつくるのがコツです。
“元の場所に戻す”というより、“使った流れで自然に戻せる距離”を意識することで、出しっぱなしがぐっと減ります。
【3】カゴやトレーで「ざっくり収納」
使う場所の近くにカゴやトレーを置いて、“ひとまとめ収納”をするのもおすすめ。

家族共有のリモコンや文房具など、出入りが多いものは「ざっくり入れるだけ」の仕組みで十分です。

ポイントは、入れすぎず“出しやすい量”をキープすること。定期的に中身を見直せば、自然と整った状態が保てます。
【4】定位置を「家族で共有」する
どこに何があるかわからないと、家族はどうしても“とりあえず置き”をしがち。
- ラベルを貼る

- 透明ケースにする
- 見せる収納にする

など、誰でも見てわかる収納にしておくと、家族も戻しやすくなります。
「自分だけがわかる収納」から「みんなで整える収納」に変わると、片づけの負担がぐっと軽くなります。
まとめ
“とりあえず置き”が多いのは、性格ではなく仕組みの問題です。
「使う場所の最短距離に片づけ場所をつくる」ことで、自然と散らかりにくい空間になります。家族が使った流れのまま戻せる動線を整えて、“がんばらなくても片づくリビング”を目指しましょう。
わたし自身、整理収納アドバイザーになった今もトライ&エラーを繰り返しながら、家族が暮らしやすい収納をめざして奮闘しております。みなさんの忙しい朝の時短に少しでもつながれば幸いです。

家族が簡単に協力できる!「キレイな部屋を保つ」収納の工夫3つ
忙しい日常の中で、時間を割いて片づけや掃除をしても、しばらくするとまた部屋が散らかってしまう。心当たりのある方は多いのではないでしょうか?キレイなお部屋づくりのために、自…
☆この連載は<隔週金曜日>に更新します。次回もどうぞお楽しみに!

