まろやか仕上げのコツは?「キャロットラペ」をもっとおいしく作る秘訣

 

安曇野のホリスティックリトリート「穂高養生園」で調理を担当する鈴木愛さんの連載「心と体をととのえる。朝に食べたい“菜食ごはん”」。本連載では、鈴木さんが3月6日に発売した新刊『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』から、朝に食べたい心と体に寄り添うレシピをご紹介します。

おはようございます! 料理家の鈴木 愛です。

春から夏への移行期、体調をくずしていませんか?
今回は柑橘を加えたキャロットラペをご紹介します。

薬膳においてはこの時期の苦み、酸味、香りが体のめぐりをよくするといわれています。
ポイントはひと晩おいてなじませ、まろやかに仕上げるところ。

すっきりとした体で夏を迎えられるよう、朝食に取り入れてみてはいかがでしょうか。

春の柑橘で体ととのう!

春はデトックスの季節。冬の間に溜め込んだ脂肪や老廃物を解毒しようとします。
それを助ける食材がこの時期ならではの苦みや酸味、香りのあるもので、柑橘もそのひとつです。

爽やかな酸味で体を目覚めさせ、めぐりをよくして夏の体へとつなぎます。

貧血や冷え性改善が見込めるにんじん

にんじんはβ-カロテンをはじめ、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富。

薬膳では、五臓(肝・心・脾・肺・腎)を温めて血を補うことで、貧血や冷え性が改善するといわれています。
特に女性は冷え性に悩むかたが多いので、積極的に摂りたいですね。

【レシピ】柑橘入りキャロットラペ

春のキャロットラぺ

材料(作りやすい量)

  • にんじん 200g
  • 柑橘(甘夏や八朔など) 1個
  • てんさい糖 ひとつまみ
  • オリーブ油 大さじ1
  • 塩 適量

準備

にんじんはせん切りにしてボウルに入れ、塩小さじ1/2を加えて軽く混ぜてしばらくおく。
水分は絞らず、ざるに上げて水気をきる。食感を生かすため、出た水分を軽く捨てる程度にする。

P52_キャロットラペ工程

作り方

【1】柑橘は薄皮をむく。準備したにんじんをボウルに入れ、柑橘、てんさい糖を加えて混ぜ、冷蔵庫でひと晩おく。

【2】塩で味をととのえ、オリーブ油を混ぜて全体に和える。

無理せず続けられる!新刊『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』

無理せず作れる一汁一菜で 心と体をととのえる 玄米菜食ごはん

『心と体をととのえる 玄米菜食ごはん』鈴木愛(定価:本体1,700円+税)

不眠、疲れ、片頭痛、肌荒れ…。病院に行くほどではないけれど、不調を感じることはありませんか?
本書は、玄米菜食の食事が美味しいと評判の安曇野にある穂高養生園で調理を担当する鈴木愛さんが、
季節と体に寄り添った料理で心と体の不調をととのえるレシピを紹介。
体の巡りをよくするレシピ、体の湿や熱をとるレシピなど、季節ごとに食べたい料理が満載です。

★この連載は毎週月曜日に公開します♪(全10回予定)

 

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Nice to meet you!

心と体をととのえる。朝に食べたい“菜食ごはん”

朝食で心と体をととのえよう。野菜の抗酸化作用を手軽にとることができるスープを中心に、簡単に作れる野菜のおかずのレシピをご紹介。
Written by

鈴木愛(料理家)

1980年生まれ、東京都出身。映画やCMなどの衣装の仕事を経て食の世界へ。都内自然食レストランや、和食店で調理を学ぶ。2010年から安曇野に移住し、ホリスティックリトリート穂高養生園に勤務。自然に根ざした野菜の調理法を学び、季節をベースとした食と体結びつきを深く意識する。生きる力が伸びるような食を、という思いを持って「冬草」の名で活動をはじめる。東京・表参道にて不定期で「ととのえるスープの日」を開催。
Instagram:@uyukusa.ai
書籍「心と体をととのえる 玄米菜食ごはん」https://amzn.asia/d/ivJADrh(2025年3月4日発売)

 

 

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