おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「小春日和」という季語を正しく使おう
朝晩めっきり冷え込んできて、一歩一歩冬に近づいていますね!
日中もアウターが必要な日が増えてきました。
そんな中でも、ホッとするような暖かい日に使いたい言葉があります。それが、「小春日和」です。
そう!「小春日和」は春ではなく、秋から冬にかけての今の時期に使うのが正解です!
小春日和って?
小春日和の「小」は、「小さい」や「少ない」という意味で使われることが多いですが、他に「とるに足りない」「完全ではないけれども、それに近い状態」という意味もあります。
「小春日和」は、初冬の頃の暖かくて穏やかな天気、という意味。春ではなく、11月~12月初めに使う季語です。
「春日和」であれば春に使いますが、「小」が付くと、「春ではないけれども、春にとてもよく似た日」という意味になります。
秋の花を歌った名曲「秋桜(コスモス)」でも、「こんな小春日和の穏やかな日は~♪」とありますよね。
「小春日和」「秋晴れ」の使いわけ方
同じ時期に使う言葉に「秋晴れ」がありますが、イメージとしては
- 「小春日和」:ポカポカとホッとする陽気
- 「秋晴れ」:青空が広がり、空気が澄んで爽やかな日
という感じでしょうか。気温のあたたかい日は「小春日和」、すっきりした青空が印象的な秋の日は「秋晴れ」、という感じで、使い分けるといいかもしれません。
最近の天気予報を見ていると、「小春日和」という季語がよく使われていますよ。
空気感の違いを表せる、美しく繊細な季語は、日本語として多く存在しています。いろいろな季語を、会話の中で上手に使いわけたいですね!
それではまた次回。Have a ごきげん day!
★この連載は【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!