おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「言葉づかい」に気をつけよう
コミュニケーションを取るのに必要不可欠な「言葉」。普段の生活で何気なく使っている言葉ですが、それぞれのことばが持つ印象を意識したことはありますか?
ことばの使い方によっては、話す相手をイヤな気持ちにさせてしまうことがあります。
うっかり不快な気持ちにさせることのないよう、言葉の持つ意味を知って、印象の良い言葉を選ぶようにしましょう。
今日は、気をつけたい言葉づかいについていくつかご紹介します。
【1】お座りください
犬に「おすわり」と言ったり、子どもに「お座りしてね」と言ったりするように、「お座りください」は、しつけや目下の人に対して使う言葉と認識されることもあります。
椅子に座るよう促すときは
「どうぞ、おかけください」
と言いかえるといいですね。
【2】暇
「暇」という言葉には
「自由になる時間がふんだんにある」
「なすべきことの何もないさま」
という意味があるため、「やることがなくて、時間が余っている」という印象があります。
「暇」という言葉ではなく
「時間のあるとき」
「予定が空いていれば」
「都合の良いとき」
などの表現を使うようにしましょう。
【3】参考になります
「参考」は、「私の考えの足しにします」といったニュアンスを含む言葉です。
上から目線のような…、ちょっとエラそうな…場合によっては、相手にそんな印象を与えてしまうことになるかもしれません。
「参考になります」と言いたいときは、「あなたのお陰で知識が増えました」というニュアンスで
「勉強になりました」
「お手本にさせていただきます」
と言いかえができますね。
逆に、自分のことをへりくだっていう時は、「参考になれば幸いです」「参考までにお伝えいたします」というように使います。
【4】了解しました
「了解しました」はフランクな表現のため、目上の方に使うのは実はNGです。
「了解いたしました」は謙譲語になるため、問題はないですが、「了解」という言葉そのものに敬意が感じられない、と捉えられてしまうことも。いずれにしても、目上の方には使わないほうが無難です。
「承知しました」
「承知いたしました」
と言いかえましょう。
たった数文字、されど数文字…短くても、影響が大きい言葉はたくさんあります。
お相手もあなたも笑顔になるよう、ことばの持つ意味やマナーについてできるだけ知っておきたいですね!
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!