おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
【今週のテーマ】「コートを脱ぐタイミング」を意識しよう!」
10月に入り、秋も深まってきましたね!
コートなどアウターが欠かせない季節が始まります。
さて、外出先で建物(ビルやお店、お家)の中に入るとき、コートなどのアウター(上着)は、どのタイミングで脱ぐのが正しいと思いますか?
1. 建物の玄関(入り口)の外で脱ぐ
2. 建物の中に入ってから脱ぐ
正解は…
実は、どちらも正解なんです!
【日本編】コートを脱ぐタイミング
日本では、「家に汚れたものを持ち込まない」という考え方があります。
コートにはホコリなどが付くので
1) 外で脱いでから
2) 裏地を表にしてたたみ
3) チャイムを鳴らす
のがマナーです。
【欧米編】コートを脱ぐタイミング
日本と欧米諸国では、靴を脱ぐ習慣があるか・ないかの違いがありますよね。
欧米では、日本での「靴を脱ぐ」行為が、「コートを脱ぐ」ことと同じような意味合いを持ちます。
つまり、もし家に入る前にコートを脱いでいたら…「どうぞお上がりください」と言われる前に靴を脱いで家に上がろうとしていることになってしまいます!
このことから、欧米では、玄関の外ではなく、玄関で脱ぐのが西洋のマナーとされていますよ。
どちらに合わせるべき?
では、どのように使いわければいいのでしょう?
現代では洋風のお宅も増え、欧米のマナーが浸透しつつあるので、コートを着たまま玄関に入っても問題はないかと思います。
けれども
- 目上の方のお宅
- 格式ある和風のお店に伺うとき
- 企業
など、フォーマルな場面では、やはりコートを脱いでから、入口や玄関に入るのがおすすめです。
しかしながら、凍えるほど寒い日や、体調がすぐれなくて外でアウターを脱ぐことが辛い時もあるかと思います。
そのような場合は、お相手に気を使いながら「コートを着たまま失礼します」と一言添えて入ると良いのではないでしょうか。
なお、飲食店などでは、食事中の周りの方にホコリが飛び散らないよう、テーブルについてから脱ぐのではなく、「入り口付近で」脱いでから席に向かうといいですね!
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ちょっと迷いがちな、コートを脱ぐタイミング。
日本と欧米のマナーの違いを知った上で、その時の状況にあわせて使い分けることを意識してみてくださいね!
それではまた次回。Have a ごきげん day!
★この連載は【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!