おはようございます。ヨガインストラクターの高木沙織です。
デスクワークの最中や、スマートフォンを使用しているときの前かがみの姿勢。あごを前に突き出し、背中を丸めたこの姿勢をしているときというのは、首に大きな負担がかかっています。
そもそも、体重の10%ほどもある頭部を支える首は、正しい姿勢をしているときでさえ負担が大! 慢性的に“首凝り”が生じている方も少なくないでしょう。
首が凝っていると、頭痛や肩凝りの原因になるほか、血液・リンパの流れが滞ることで、顔の血行不良、むくみ、肌トラブルも起こりやすくなるので、何とかしたいところです。
首凝りからのトラブル解消!胸鎖乳突筋のストレッチ
そこで、おすすめしたいのが、“胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)”のストレッチ。
胸鎖乳突筋とは、左右の耳のうしろ~鎖骨に向かって斜めに位置する細長い筋肉。頭部を支えるだけでなく、頚椎の屈曲と回旋時(あごを引いて下を向くときや、頭部を左右にまわす動きのとき)にも働く筋肉です。
今回は、この胸鎖乳突筋をストレッチ&マッサージしていきたいと思います。
首凝りが気になるときだけでなく、顔の血色やむくみが気になる朝におこなうのもオススメです!
凝り+顔の血色・むくみの悩みに! 「胸鎖乳突筋」のストレッチ&マッサージ
胸鎖乳突筋のストレッチ方法
1)楽な姿勢で座る。両手を胸の前で重ねる
※ あぐらで座る場合は、骨盤を立てて、左右の座骨に均等に体重を乗せます。肩の力は楽にしましょう。
2)【息を吐きながら】顔を右に向けたら、あごを上げる
※ 手で、胸を下げるようにしてストレッチをすると、より伸びを深めることができます。あごを小さく上げ下げして、首・肩に違和感がない姿勢を見つけたら、呼吸を5回繰り返しましょう。
3)反対側も同様におこなう
※ 余裕がある方は、あごを上げて5呼吸、あごを下げて5呼吸してみてもいいでしょう。
胸鎖乳突筋のマッサージ方法
楽な姿勢で座る。顔を右に向けたら、右手で左の胸鎖乳突筋を軽くつまんで、マッサージをする
※力は入れず、指先で優しくつまんでほぐすくらいでOK。上~下に向けて数回マッサージをしたら、反対側も同様におこないます。
以上、胸鎖乳突筋のストレッチ&マッサージを紹介しました。
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デスクワーク中やスマートフォンの使用中は、首をあまり動かすことなく、固定した姿勢で過ごしがち。
筋肉を凝り固めないためにも、意識的にストレッチやマッサージを取り入れてあげるといいでしょう。
それでは今日も、良い1日を!
☆この連載は<毎週金曜日>更新です。来週もどうぞお楽しみに!