(編集部より)朝時間.jpの「SDGsを考える月間」に合わせ、今回特別にSDGsテーマの記事をお届けいただきました。
おはようございます!ボリウッドダンサーの千晴です。
今日は、いつものボリウッドダンスレッスンはひと休み。朝時間.jpの今月のテーマ「SDGsを考える」に沿って、「ボリウッドダンスとSDGs」というテーマで記事をお届けします。
男女平等のためにできることって?
女性の社会進出に大きな遅れが指摘されている日本。実はどれほど低いかというと、世界経済フォーラム(WEF)による「世界ジェンダー・ギャップ報告書(2022年調べ)」を見ると、日本の順位は146か国中116位。
「そう言われてもピンとこない」「自分の周りは男女平等」と思っている方もいると思いますが、それは大間違い。世界はさらに男性も女性も選択肢を持って生きていける社会が進んでいるんです。
女性社員が会社の出張で同僚に「出張を許してくれるなんて良い旦那さんを持ったね」と言われたり、「お父さんなんだから家族を養わないと」と、固定観念からジェンダーの役割を押し付ける発言が飛び交ったりするのも身近な性差別です。
ジェンダーギャップ指数は、男女で「権利と機会と責任」を分かち合え、個人が選択する自由がある社会を評価しています。
女性だから家庭へ、男性だから働け、といった制度や概念をなくすことで、誰もが生活しやすい状況ができてくるため、持続可能な社会を作るのに重要視されています。
日本でも、ジェンダーギャップを改善するために、2022年参議院選ではクオーター制賛否が選挙の論点になったり、女性の管理職を一定数雇用することで得られる女性活躍加速化助成金が導入されたりという動きも見えます。
こういったハードな面で法整備はもちろん必要ですが、ソフトな面で意識改革や教育を行うことも必要ではないでしょうか。
ソフトな面からのアプローチこそ、SDGs 5つめの目標「男女平等」に対して、私たちが身近でできることだと思っています。
自己肯定感を高めることもSDGsアクションの1つ!
一つ面白いファクトを紹介させてください。少し古い調査ですが、世界53ヵ国で自尊心を比較した研究(Schmitt and Allik, 2005年)によると、上位5位のセルビア、チリ、イスラエル、ペルー、エストニアは全て「世界ジェンダー・ギャップ報告書」の60位以上にランクイン。
つまり、国民の自己肯定感が高い国の方が、女性の社会進出が比較的進んでいるといえます。
確かに自己肯定感が高い人は、自信がある故に自分の意見を主張できる傾向にあるし、自分の行動をポジティブに捉えられる人は、物事に積極的に挑戦できる傾向にあることは想像できますよね。
それを女性の社会進出という観点から考えると、例えば昇格や給料アップを主張できたり、新しい仕事にチャレンジする1歩を踏み出しやすくなるのではないでしょうか。
自己肯定感を高めることが男女平等にソフト面からアプローチできるのであれば、私自身、自分の考え方も自分を肯定できるように努力していきたいし、もしできることならば自分の周りも同じように変わっていってほしいと思っています。
個人では政策や会社を変えることはできないけれど、自分の気持ちや行動は自分で変えることができます。
日常生活の中で、または世界の情報を知る中で、あまりにも男女の機会の均等が軽視されていると感じることが多く、私自身強くそう思うようになりました。
実際にこの文章を書くために情報収集をする際にも、驚くようなストーリーを発見しては嫌気がさしています。
例えば、とある婚活パーティに行ったら、女性はプロフィールに「得意料理」を書く欄があって、同じ欄に男性は「年収」を記入するようになっていて驚愕した話など…。
それはあってはならない話。(でも私がその結婚相談事務所に乗り込んでアンケートの修正を求めることはできないので、もし私だったら得意料理の欄は無記入にして、年収を申告するという小さなボイコットをするという妄想をします)
それは冗談ですが
社会という大きなものは変えられなくても、自分や他人に向ける眼差しは変えることができる。
という言葉を実現したいのです。
出典:『ぜんぶ運命だったんかいーーおじさん社会と女子の一生』 著者:笛美
私はボリウッドダンス・フィットネスを通して自己肯定感を高めてほしい。セルフラブを磨いてほしいと思っています。
そしてそれが少しでも、ソフトの面での男女平等へのアプローチに貢献できたらと考えています。
なぜなら、自己肯定感を養うためにボリウッドダンスに学べるところはたくさんあるから!
最後に、ボリウッドダンスに学ぶ自己肯定感の高め方を3つお伝えしたいと思います。
ボリウッドダンスで自己肯定感がアップする理由3つ
【1】 どんな体型や年齢でも楽しく踊ることを受け入れる空気
ダンスにチャレンジしたいけど、ダンススタジオに行ってみると「あいつ下手なくせになんでこんな所にいるの?」という雰囲気があって怖い…と感じた事がある方は少なくないのでは?
実際、他のダンサーがそんな事を思っていなくても、自分がそう思い込んでしまうものです。
それは年齢や体型に関しても同じ。「良い歳してダンスなんてしちゃって」とか「デブなのに腹出して」と言った余計なお世話を言われる、または言われているだろうなと自分で想像してしまうもの。
でも、私が初めてボリウッドのダンスを習った時にそんな空気は1ミリも感じず、ボリウッドダンスを撮影してSNSに投稿しているインド人の動画からはそんな空気を1ミリも感じません。
どんな人がどのように踊ったって、自分が楽しければOKなのです。
【2】踊っている間は自分が主役
ボリウッドダンスはミュージカル調映画のワンシーンのため、必ず主人公のプロフィールや場面の設定があります。
また、俳優さんは歌っておらず、プレイバックシンガーと呼ばれる歌手の曲に合わせて「口パク」しているだけです。
主人公の役になりきって口パクをしながら踊るというだけで「私はこの曲・内視は人生の主役よ!」感が持てるのも、自尊心が高まるポイントです。
こちらは最新のボリウッドヒットソング。口パクと表情に注目してみてください。
動画を撮影してSNSに投稿する習慣
ボリウッドダンスはクラシックバレエやインド古典舞踊などの「芸事」と比較して、動画を撮影でSNSに投稿するという習慣が強いと感じます。
レベルの高い動画は”自分のスキルと比較する”のではなく、良い所を盗んだり、自分の姿を撮影して、過去の自分と比べ成長した点を見つけたり、自分を褒めて肯定する一番簡単な方法として最適。
こちらは先日BOLLYQUEの生徒さんと一緒に撮影したダンスです。
私が代表を務めるBOLLYQUEでは、生徒さんの良いところを見つけ出して気付いてもらい、その方の眼差しが変わればという思いでボリウッドフィットネスを教えています。
ボリウッドから自己肯定感の高め方を学んで、それぞれが人生の主役になってほしい。
自分がやりたいことを選択できるメンタルヘルスを育て、女性の社会進出においてソフトな面でサポートしたいと思っています。
ボリウッドフィットネスが気になる方、もっとトレーニングを頑張りたい方は、ぜひバックナンバーを読んでみてくださいね♪
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