朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『迷走生活の方法』。
コロナ時代の生き方のヒントにあふれた一冊を。生物学者の福岡伸一のエッセイ集です。「週刊文春」の人気コラム連載の単行本化第六弾、新刊です。
『迷走生活の方法』
著者:福岡伸一
出版社:文藝春秋
世の中が大きく変わってしまった。いったいどんなふうに暮らしていけばいいんだろう。福岡ハカセの答えは「私たちは、もとの日常が戻る日を漫然と待つのではなく、別の生き方を考えるべき時に至っている」。
コロナ時代に著者が提唱するのは「迷走生活」のススメ。心身をリラックスさせるときに働く迷走神経に注目し、この神経を活性化させる生き方を目指そうとアドバイスします。今までとは別の生き方を模索していくなかで大切なのは、免疫システムの大敵であるストレスを遠ざけ、心身を整えること。福岡ハカセの伝授する「迷走生活」に、コロナ時代の大きなテーマが見えてきます。
「思い惑うのではなく、なるべくストレスの種から遠ざかること、あるいはすぐに忘れること。すべては流れゆくので、流れに抗せず流れにまかせること」「明日の愁いは明日考えるとして、今日はお酒でも飲んでぐっすり寝ましょう。寝ているあいだに迷走神経が身体を整えてくれます」——。
日々、ストレスに晒され続けるなかで、リラックスするということはとてもむずかしいように感じていたけれど、ハカセの言葉に耳を傾けると、今日からでもすぐできそうな気がして気持ちがすっと楽になります。
ある秋の一日、著者は釣りの旅に出る。少年の頃に好きだったことを思い出すために。身も心も軽やかに生きる福岡ハカセの日常に、迷走生活のヒントが散りばめられています。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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