朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『木はえらい―イギリス子ども詩集』。
イギリスの詩人6人が子どもの日常をうたった詩集です。学校や家庭、自然について子どもたちの言葉で描きます。朝読書や休日の読書にぴったりの一冊です。
『木はえらい―イギリス子ども詩集』
編訳:谷川俊太郎/川崎洋
出版社:岩波書店
「知ってるぜ」という思わせぶりなタイトルの詩。いったい「ぼく」がなにを知ってるかっていうと……。
「ぼく知ってるぜ/プリンを口いっぱいほおばって/そいつを鼻から吹き出せるやつ/ぼく知ってるぜ/耳をヒコヒコ出来るやつ」(「知ってるぜ」より)
何通りもの「知ってるぜ」がこのあとも次々と出てきます。得意満面な子どもの顔が目に浮かんでにんまりしちゃう。「なんで学校に行かなきゃならないの」「ちょっと出かけてくるわ」「ママはウサギを飼っちゃだめだって」……。詩の題名を並べてみるだけでも面白い。やんちゃな子たちの言い分は威勢がよくて爽快で、こちらも口笛を吹きたくなるような気分になります。
生意気だけど本当はやさしい、そんな気持ちが出てるこんな詩もあるんです。
「ぼくらはバナナをぎゅっとつぶすのが大好き/うれたプラムをぎゅっとつぶすのも大好き/そんで悲しそうなときの母さんをぎゅっと/つぶれるくらい抱いてあげるのも大好きなのさ」(「ぎゅっと」より)
家庭や学校のこと、大人たちへ言いたいこと、友だちや初恋、季節や自然についてうたった72篇。楽しくて愉快で心に響く詩の本をどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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