朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『図書室で暮らしたい』。
小説家の辻村深月の好きなものが詰まったエッセイ集。大好きな本に映画、漫画とアニメの話や子育て中の毎日についてつづります。
『図書室で暮らしたい』
著者:辻村深月
出版社:講談社
図書館という場所が大好きで、よその町の図書館に行くのも好き。著者が何冊もの忘れられない本と出会ったのも図書館だった。
絵本に夢中だった幼いころから作家になった今までずっと変わらないのは、本が好きという気持ち。小学校の図書室での思い出をはじめ、本書につづられたさまざまなエピソードのなかに、そのシンプルで揺るぎない思いがあふれています。
つらい時期にも本はいつもそばにありました。中学生のころ、著者はよく外で本を読んでいました。誰も来ない場所にいたくて祖父の桃畑に行き、自転車にまたがって暗くなるまで本を読んだ。そんなふうに過ごした時を辻村さんはこう思い返します。「この時期が、私は、二度と戻りたくないけれど、それでもやはり、愛おしい」。本を読み終えたあとも、畑の隅で夕闇に包まれて本を読む女の子の姿がずっと心に残っています。
夢を叶えるということ、作家と読者をつないでくれる書店員さんたちへの感謝、ふるさとや家族への思い、子どもとのかけがえのない時間。著者の大切なものへの愛とリスペクトが詰まったエッセイをどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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