朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『詩集 私を支えるもの』。
詩人・銀色夏生がつづる希望に満ちた写真詩集、文庫新刊です。気持ちが前向きになれない朝、うつむき加減になってしまう時にオススメの一冊です。
『詩集 私を支えるもの』
著者:銀色夏生
出版社:KADOKAWA
朝、銀色夏生の詩を読むと、明るい光が心に差し込んでくる。さあ、窓を開けて風を招き入れよう。新しい一日をはじめよう。
「ここじゃない/どこか/ではなく/ここじゃない/ここへ」きっぱりとした言葉が胸にずんと響きます。でもそこにある写真はとても優しくて、道ばたには季節の花が咲き、まぶしい空はどこまでも澄み渡っています。そんな風景を見ているだけで静けさが戻ってきます。たとえどんなに喧騒の中にいたとしても。
この詩集の「朝時間」は、「ここで ここじゃないここを生きる」より。
「私たちはどんな旅でも選べる/どの景色へも旅立てる/ここにいながら幾つもの景色を生きられる/生き方とはそういうこと/私たちの生き方をしよう/ここじゃない ここで/ここじゃない ここへ」
そして、今日はこの詩をおはようのかわりに。「振り返った時にわかる/あまりある幸福が/今、ここにあるという/あまりある幸福を/今、ここで思い出せ」(「未来において」より)
銀色夏生さんの写真詩集、こちらもぜひどうぞ。
*『詩集 夏の森』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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