「朝活手帳」の著者 池田千恵さんの連載「朝ノートで作る!マイストーリーの育て方」では、朝時間を活用して人生を変えた池田さんに朝時間×ノートの使い方、考え方をご紹介いただきます。ノートを用意して、一緒に朝ノート習慣をはじめませんか?
第10回:こうなったら最高!朝ノートで理想の1日を描いてみよう(後編)
おはようございます!朝イチ業務改革コンサルタントの池田千恵です。この連載では、朝時間でノートに自分の過去(自分が紡いできた物語)や未来(これから紡ぐ物語)を描くことで、小さいころからの夢やワクワク、興味の向かう先を思いだし、未来の夢につながる「道しるべ」を見つける方法を紹介します。
前回の記事では、前向きな時間帯である朝に、その日の「理想の時間割」をノートに描いてみることを提案しました。今日は、実際に描いた時間割をどう活用するか?その方法やコツをご紹介します。
「心地よい」や「好き」を優先した時間割を描こう
1日の中に Have to (しなければならないこと)を詰め込みすぎると、本当にしたい Want への判断力を鈍らせてしまいます。
大切なことを見失わないためにも、まずは「朝ノート」に自分が理想とする1日の時間割を描いてみましょう。下の図をノートに書き写すか、図を保存→拡大印刷してもOKです。
こうしなければ、こうでなきゃいけない、という外の目でなく、自分の心地良さや「好き」を大切にした自分優先の時間割を書くと、わくわくする気持ちを思い出せます。
現状は一旦無視。あくまでも理想から描くのが秘訣
今の仕事が9時始業だからといって、理想の時間割に朝9時から仕事…と描く必要はありません。朝型が理想なら朝6時から仕事開始して、3時間で仕事を終えても良いですし、午前中が仕事、午後は遊びの時間にしても構いません。
海が見えるベランダからリモートワークだって…オンライン化が進んだ今なら「もしかしていけそうかも」と思いますよね?とにかく、これが実現できたら毎日最高だ!と思う時間割を描いてみましょう。
理想の「Want」の一部から、すぐに実行!
理想の時間割が描けたら、次のステップは「Want」の一部を今日からでもすぐに実行することです。
Have to で一日を埋めるクセがついている人は、理想の時間割を見たときに「本当はこうしたいけど、今は無理…」など、ネガティブ思考に襲われることも。でも、本当にそうなのでしょうか?
例えば「午前中だけ働きたい」という理想を描いたなら、午前中だけ働いている人が本当にいるのか?その人はどのように理想のライフスタイルを実現したか?を調べることを始めてみましょう。これなら今日からでもすぐに実行できますよね。
参考までに、下の図は過去に私が描いた理想の時間割です。この時間割で私は、働く時間を短くして遊びたいという気持ちはあまりなく、遊びのように好きな仕事をひたすらもくもくと続けたいのだと気づきました。
また、人と会うことより籠もってひとりで考えたり作業したりすることが好き(Want)だと分かったので、できる限り外にあまり出ない仕事スタイルを試行錯誤しながら実行して軸足を移したところ、今はほぼ思い描いた通りの時間の使い方が実現できています。
現状にとらわれずに理想の時間割を描くことで、自分の Want やわくわくに気づき、できることから実行に移したからこそ、今のほぼ理想的な1日が手に入ったのだと思います。
理想の時間割にはSNS疲れを癒やす効果も◎
SNSで友人や憧れの人がキラキラして見えて、羨ましいと思うことはありませんか?でも、華やかでキラキラした姿は一瞬の切り取りです。理想の時間割が毎日パーティばかり、なんて人は実は少ないはず。
理想の時間割を作成することは、「そのキラキラ、本当に羨ましいの?」と、自分の Want を一旦考え直す機会になります。
先ほど私が理想とする時間割の例を出しましたが、キラキラどころか、かなり地味ですよね?(笑)でも、これこそが私にとってはこれが「最高」の時間割。地味で淡々と、好きなことができるって本当にありがたいことだなーと感じています。
朝ノートでの理想の時間割作成は、自分がどう働きたいか、どう生きたいかを知るためのカギです。ぜひ一度チャレンジしてみてください。人生において最も大事なことを厳選し、そこに思いっきりエネルギーを注入していきましょう!
☆本連載は毎月1日・2日の公開です。
☆前編「朝ノートでわくわくを見つけよう!1日の『理想的な時間割』の作り方」 >> https://asajikan.jp/article/189811