朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、日曜日の絵本。
大人になったからこそ読みたい、心を揺さぶられる一冊を。アメリカで生まれたロングセラー絵本『ちいさいおうち』です。2019年11月に改版され、原書に近い美しい色合いがよみがえりました。一度読んだら忘れられないちいさいおうちの物語をぜひどうぞ。
『ちいさいおうち』
文・絵:バージニア・リー・バートン/訳:石井桃子
出版社:岩波書店
ちいさいおうちは田舎の見晴らしのいい丘の上にありました。赤い煙突からけむりがたちのぼり、子供や犬が庭で駆け回っています。空は広々として太陽がさんさんと降り注いでいます。
夜になるとちいさいおうちはお月さまや星を眺めます。町のあかりはまだずっと遠くに見えていました。日々はのどかに過ぎていきました。ひなぎくの咲く丘でちいさいおうちは幸せでした。けれど、長い年月が経つうちに、まわりの風景は変化し、町のあかりもだんだん近くに見えるようになって……。
ちいさいおうちだけは変わらないままでしたけれど、時間の流れはどんどん早くなっていくかのようです。変わっていく風景をじっとみていたちいさいおうち。その気持ちを思いながらページをめくります。
時とともに変わりゆくもの、変わらないもの。ちいさいおうちが静かに見つめています。忙しい毎日に疲れた時、この本が大切なことを思い出させてくれます。
イマジネーションが広がる日曜日。
一冊の素敵な絵本と出会ったら、いつもと少しだけ違う月曜日が始まります。
楽しいにちようびを。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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