朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『自己流園芸ベランダ派』。
多種多様な植物を育てる都会のベランダー・いとうせいこうの園芸日記。悪条件にもめげず知恵を絞って花を咲かせる、植物愛の深さに胸が熱くなる一冊です。
『自己流園芸ベランダ派』
著者:いとうせいこう
出版社:河出書房新社
著者のいとうせいこうさんは、長年、都会のベランダで園芸を楽しみながら植物と暮らしています。新しい花との出会いは、たいてい近所のスーパーの園芸コーナーで。ちょっと変わった植物や売れ残った特売品をいそいそと家に連れ帰りベランダへ。不格好でも枯れかかってても構わない。養生してまた咲かせるのもベランダーの楽しみです。
小鳥が種を運んだアヤメと露草、ペットのようなつる植物、大切な人を偲ぶ月下美人。どの植物にも思い入れがたっぷりあって、世話をすればするほど愛おしさは募るばかり。ベランダーの一途な愛がこんな形で報われることも。ある日、体調を崩して苦しむいとうさんを救ってくれたのは、ベランダで風に揺れるネコヤナギでした。室内から見える花穂の小さな光が心を明るくしてくれたのです。
「そちらのベランダはどうです? 植物の素晴らしい命は」春のベランダで楽し気ないとうせいこうさんに聞かれたら、おかげさまでこちらも元気にやってますって答えたい。ベランダーたちの心をとりこにする園芸日記。育ててみたい植物ときっと出会えます。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>