生姜をちょい足し!免疫力を高める「お味噌汁」の具材3種

 

おはようございます!料理家・国際中医薬膳師の齋藤菜々子です。

今日は、朝ごはんの定番メニュー「味噌汁」ちょい足しするだけで叶う、免疫力のアップのポイントをご紹介します。

毎日の食事は、自分を養うことのできる「薬」のような存在。ウイルス感染が気になる今の時期こそ、こんな考え方で食べるものを選んでみてはいかがでしょうか。レシピだけでなく、使う「食材」についての知識も、日々の食卓に活かしていただけたら嬉しいです。

今週のセルフケア食材「生姜」

ショウガ

小さじ1/2をちょい足し!「生姜味噌汁」のすすめ

お味噌には解毒作用、しょうがには発散、発表の力があり、体の表面のバリア力を高めるものとして、漢方薬にも使われています。カラダの免疫力を高めたいときは、毎日の味噌汁はもちろん、洋風や中華風なスープにすりおろしたしょうがをちょい足しするのがおすすめ!カラダが温まる効果もありますよ。

今日は、そんな生姜味噌汁の免疫力アップ効果をさらに高める、おすすめの具材を3つご紹介します。

生姜をちょい足し!免疫力を高める「お味噌汁」の具材3種

【1】山芋と梅干し

作り方

山芋を1cm幅の半月切りにして、だし汁とともに沸かしたあと、蓋をして弱火で5~6分煮る。火を止めてから味噌を溶き、器に盛っておろし生姜と梅干しを添える。

  • 山芋は「山薬」という名の生薬でもあり、滋養強壮に効果的。また、体の体液を作るので乾燥からも守ってくれます。肺機能や免疫は乾燥とともに低下もしやすいので、ぜひ内側からも潤い補給を
  • 梅をくずしながら食べるのがおすすめです

【2】ねぎと油揚げ

作り方

1) ねぎ1/2本を1cm幅の斜め切りにする。油揚げ1/2枚、長さを半分にして1cm幅に切る。

2) だし汁を沸かし具材を入れ、蓋をして弱火で7~8分煮る。火を止め、味噌とおろし生姜を溶く。

  • 定番具材のねぎも、生姜同様に発散の野菜。1cm幅の斜め切りにして油揚げとともに煮ましょう
  • 油揚げは、油がうまみとして汁に溶け出すので、油抜き等は不要です。切ったらそのまま入れてください

【3】納豆とニラとキムチ

作り方

1) だし汁を沸かし、3cm幅に切ったニラ3本を1~2分煮る。

2) 軽くほぐした納豆1パックとキムチを好みの量加え、さっと煮立たせる。火を止め味噌とおろししょうがを溶く。

  • 納豆は体表を保護し、便通も整えるので腸内環境を整えながら免疫力アップする効果が期待できます
  • ニラは辛味の力で体表の発散作用があります
  • ニラと納豆だけでもおいしいですが、もしあればキムチもぜひ。キムチには旨味が詰まっていて味噌とも相性がよいので、食べ応えがアップします
  • ごはんを足して軽く煮て、チーズをトッピングして、雑炊として楽しむのもおすすめ!

ちょい足しで免疫力を高める効果が期待できる、生姜味噌汁のおすすめ食材、レシピをご紹介しました。もちろん、お味噌汁に限らずいろいろなお料理に、これらの食材を上手に活用してみてくださいね。

◎Instagramにて薬膳や料理教室について発信中です。

齋藤菜々子 Instagram:@nanako.yakuzen

☆この連載は【毎週月曜日】に更新します。次回もお楽しみに!

 

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働く女子の簡単セルフケア朝ごはん

薬膳に詳しい料理家さんに教わる、忙しい朝でもできる「セルフケア」朝ごはんレシピ♪
Written by

料理家 齋藤菜々子

料理家・国際中医薬膳師

IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。アシスタントの傍ら、日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。
「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。
著書『基本調味料で作る体にいいスープ』(2020年10月16日発売)

Instagram:@nanako.yakuzen

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