朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『遠い唇』。
作家・北村薫が贈る味わい深い7つのストーリー。ミステリの名手が仕掛ける謎解きの楽しみが詰まっています。
『遠い唇』
著者:北村薫
出版社:KADOKAWA
コーヒーを傍らに読みたい本です。物語をひとつ読んだら、その世界にしばらく浸っていたい。カフェでの読書にもオススメです。
表題作の「遠い唇」では、コーヒーについての会話が、主人公の心に遠い昔に出会った女性を呼び起こす。学生時代、ミステリサークルの溜まり場だった喫茶店で、一学年上の彼女はいつも静かにミルクコーヒーを飲んでいた。主人公が慕うその人から、ある日、謎めいた葉書が届いて……。
コーヒーをモチーフにしたこの作品は、ちょっとほろ苦い味がする。ショートカットで色白だったという女性を、私は勝手にジーン・セバーグを思い浮かべながら読んでいました。
物語に散りばめられた謎のひとつひとつに、誰かの想いが込められてます。しっとりとした作品もあれば軽やかなものもあって、さまざまな色合いのストーリーを楽しめます。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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