黄身がとろっ。簡単「しらす丼風おむすび」とエッセイ『鎌倉 のんで、たべる。』

 

おはようございます。料理家のまきあやこです。

この連載『本と映画と朝ごはん。』では、朝におすすめの本や映画、そして、一緒に楽しみたい簡単朝ごはんレシピをお届けしています。

今月は、赤澤かおりさんのエッセイ「鎌倉 のんで、たべる。」をご紹介します。

ゆっくり休みたい朝におすすめ!エッセイ「鎌倉 のんで、たべる。」

鎌倉 のんで、たべる。

みなさんは「エッセイ」って読みますか?

私は、誰かとちょっとおしゃべりしたいような気持ちの朝にエッセイを手に取ります。

著者の眼差しや感性を通して、その人とおしゃべりしているような、対話しているような気持ちで読めるのがエッセイを読む楽しみだな、と思っています。

逆に、一つの世界に没入して、感性をもくもくと膨らませたり、心をのびのびと解放したいような気持ちの時には小説を手に取ることが多いみたいです。

今回ご紹介する『鎌倉 のんで、たべる。』は、忙しい日々が続いて、久しぶりのお休みの朝に読むのにとってもおすすめな本。

ヘトヘトに疲れているから、今日はなるべくベッドやソファの上でのんびりとして、お洗濯やお掃除なんかのお家のことをちょっとして、身体をゆっくり休めたいなぁ、っていう日に手にとって頂きたいような本。

著者が、鎌倉に暮らす中で、日々本当に赴いて大切にしているおいしいお店の数々が、魅力的な店主たちと共に紹介されていきます。

まるで、自分が鎌倉に暮らして「今日はどこにご飯を食べに行こう?今日はどこにおつかいに行こう?」って考えているような気持ちになります。

こちらもまた鎌倉在住のカメラマン長野陽一さんの、鎌倉の空気をそのまんま切り取ったような写真たちは、美味しい匂いまで伝わってくるようで、この本の大きな魅力の一つでもあります。

私は旅先でも、あまり予定を詰め込まずに、地元の人が行くようなスーパーにふらりと立ち寄ったり、そこで買ったものを持ち帰って、翌日の家でのご飯にしたり、いつもの日常とあまり変わらず、のんびりと過ごすのが好きです。

忙しい日々の中でも、この本を手に取ると、そんな風にのんびりと鎌倉をお散歩しているような気持ちになれるのです。

ゆったりとお休みが取れて、今度鎌倉に出かける時にはこのお店に行こうかな、誰を誘って行こうかな、なんて考えたりする時間も大好きです。

鎌倉に思いを馳せながら作る「しらす丼風おむすび」

そんな訳で、今日ご紹介するレシピは、鎌倉に思いを馳せながら、お家でのんびりと過ごす朝におすすめの「しらす丼風おむすび」です。

鎌倉といったら、生しらす丼、だけれども、東京では生のしらすはなかなか手に入らないし、読書をしながら丼をたべるのはちょっと大変そうだし。

という訳で、しらす丼をおむすびにしてしまおうと考えました。

生卵を割って、しらすと絡めて食べるところが醍醐味なので、お醤油につけて黄身の水分を抜いて、おむすびが握れるようにしました。

<材料>

  • ご飯(今回は胚芽米を使用)食べたい分だけ
  • しらす 適量
  • お好みの薬味(今回は万能ねぎとミョウガを使用)
  • しそ おむすび1つに対して2枚
  • 卵黄の醤油漬け おむすびに1つ ※作り方は下記参照

<作り方>

1) ご飯にしらすとお好みの薬味を混ぜる。

2) ラップを引いたお茶碗に(1)を入れたら、真ん中に優しく卵黄の醤油漬けを落として、ふんわりと握る。しそを巻いたら完成。

(卵黄の醤油漬けの作り方/1個分)

  • 卵黄 1個
  • 醤油 大さじ2程度

小さなお猪口のような容器に卵黄を入れて、お醤油を卵黄がかぶる程度入れたら、ラップをして冷蔵庫で一晩程度漬けておく。

卵黄の醤油漬け

しそで巻くと、パリッとした歯ごたえが気持ちよくて、真ん中の黄身のところがトロッとおいしくて、ついついたくさん食べてしまうおむすびです。

エッセイ『鎌倉 のんで、たべる。』とともに、ぜひ休日の朝にお試しください。

☆この連載は<毎月1回第4金曜日>に更新します。次回、8月の記事もどうぞお楽しみに…!

 

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