朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『二度寝とは、遠くにありて想うもの』。
お仕事小説などで人気の芥川賞作家・津村記久子が日常をつづったエッセイ集。『やりたいことは二度寝だけ』に続く第二弾です。
『二度寝とは、遠くにありて想うもの』
著者:津村記久子
出版社:講談社
忙しい毎日に疲れたら、何だかモヤモヤしたら、ちょっと泣きそうになったら、津村記久子さんのエッセイを。うまくいかないことが多いなーなんていうときにも効き目ありです。
ある日、自転車に乗って出かけた津村さん。五月の夕方は思いのほか気持ちよくて、予定よりもずっと遠くへ行ってみた。記憶を頼りにたどり着いたのは、小さい頃に住んでいた町。昔の家を目にした津村さんは、その家が記憶の中の半分ほどの大きさしかなかったことに気づきます。
隣町に散歩に出ればやっぱり予定より長く、商店街を端から端、スーパーの隅々まで歩きまわります。夕方は一日の仕事が終わってしばしほっとする時、ぼんやり過ごすひとりの時間。私は著者の描く夕方のシーンが好きです。
著者のエッセイは、悶々としているような話が多い印象だけれど、急に視界がぱあっと開けるような清々しさがすごく気持ちいい。迷ったり悩んだりしながらの地道な日々にも共感します。
*以前ご紹介した『やりたいことは二度寝だけ』もぜひどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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