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女性作家8名が語り部となった11篇のグリム童話

 

今日のカフェボンボンは、新刊『グリムの森へ』

高村薫、阿川佐和子、皆川博子、中沢けいら、
8人の現代女性作家がグリム童話11篇を再話する。
異色のアンソロジーをお楽しみください。


20150313

グリムの森へ
著者:高村薫、松本侑子、阿川佐和子、大庭みな子、津島佑子、中沢けい、木崎さと子、皆川博子
出版社:小学館

個性的な作家たちが物語をつむぎ直すと、
グリム童話がひと味違ったものとなる。

阿川佐和子が語り部となった『いばら姫』は、
登場人物たちの会話も現代風にアレンジされる。

いばらの森へ入ろうか迷う若者は、
「怖いの、嫌いなんだよなあ」なんて言う。

いばら姫が目覚めるドラマチックなシーンも、
あっけらかんとユーモラスに描かれている。
「なんだかいっぱい寝ちゃったみたい」と無邪気な姫。

おどろおどろしくないグリムもなかなか新鮮です。

語り口によって、いにしえの異国の物語が、
身近な話として感じられます。

高村薫の『ブレーメンの音楽隊』、皆川博子の『青髭』など、
美しい「一枚絵」とともに楽しめる一冊です。

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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