大晦日のカフェボンボンは、『おっさんは世界の奴隷かーテースト・オブ・苦虫6』。
今年の締めは、作家でミュージシャンの町田康のエッセイ集。
『テースト・オブ・苦虫』シリーズ第6弾です。
人生の味は苦虫の味。
町田さんがふっと苦さをかみしめる瞬間は……?
『おっさんは世界の奴隷かーテースト・オブ・苦虫6』
著者:町田康
出版社:中央公論新社
「凡夫の一日」で語られるのは、ラジオ番組出演のエピソード。
対談もハイテンションな司会も苦手な町田さん、
友人の誘いとあって意を決して出てみたけれど、なぜか1時間の収録予定が30分で終了。
よい話ができたから早く終わったのか、面白くないから早く切り上げたのか。
あとに残るのはもやもやっとした気分。
勝手極まる原稿依頼や身勝手な食事の誘い、通勤を妨害するおっさんの話。
あまりにも理不尽な出来事に憤りながら笑ってしまう。
そうそうその通り、よくぞ言ってくれました、と溜飲が下がります。
「非常識な奴が嫌いだ」「可愛ぶって、へりくだって、高をくくる」
「君は土台から間違っている」「だれがそこまでいうとんじゃ」など、
町田康節全開のエッセイを多数収録しています。
人生は苦い味・・・。
でも苦さを感じるから甘さだってわかる。
そう思って乗り切っていかなくちゃ!
みなさん、今年もカフェボンボンを読んでくださって、
本当にありがとうございます。心より感謝いたします。
Love, まっこリ〜ナ