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愛する能力を呼び覚ます、瀬戸内寂聴の本

 

BONBON281

今日のカフェボンボンは、瀬戸内寂聴の『愛する能力』
主に新聞に発表された随筆をまとめた本。生きる力に満ちたエッセイ集です。


20140902

愛する能力
著者:瀬戸内寂聴
出版社:講談社

野球、選挙、少年犯罪、芥川賞、樋口一葉、女子マラソン、市川海老蔵まで、話は多岐にわたる。

さまざまな切り口を通して見えてくるのは、私たちは、自分のために生きるだけではないということ。誰かのために役立つ生き方をせよと、この世に送りだされてきたのだという。

理不尽で困難に満ちた世の中を、絶望せずに生きていく力を失わないように。その力こそが、人を、自然を愛する能力。不条理なこの世を生き抜くために、人を愛する。

生きる力を喚起するきっかけとなる本を、新しい季節のはじまりに。

いままでにご紹介した瀬戸内寂聴の作品。どれもおすすめです。

『生きることば あなたへ』…苦しい時、別れの時、さびしい時にいつも読み返したい言葉集。
『花芯』…激しい恋に生きる女たちを官能的に描いた傑作小説集。
『夏の終り』…狂おしい愛を描いた小説。映画「夏の終り」原作。

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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