今日のカフェボンボンは、瀬戸内寂聴の『愛する能力』。
主に新聞に発表された随筆をまとめた本。生きる力に満ちたエッセイ集です。
『愛する能力』
著者:瀬戸内寂聴
出版社:講談社
野球、選挙、少年犯罪、芥川賞、樋口一葉、女子マラソン、市川海老蔵まで、話は多岐にわたる。
さまざまな切り口を通して見えてくるのは、私たちは、自分のために生きるだけではないということ。誰かのために役立つ生き方をせよと、この世に送りだされてきたのだという。
理不尽で困難に満ちた世の中を、絶望せずに生きていく力を失わないように。その力こそが、人を、自然を愛する能力。不条理なこの世を生き抜くために、人を愛する。
生きる力を喚起するきっかけとなる本を、新しい季節のはじまりに。
いままでにご紹介した瀬戸内寂聴の作品。どれもおすすめです。
*『生きることば あなたへ』…苦しい時、別れの時、さびしい時にいつも読み返したい言葉集。
*『花芯』…激しい恋に生きる女たちを官能的に描いた傑作小説集。
*『夏の終り』…狂おしい愛を描いた小説。映画「夏の終り」原作。
Love, まっこリ〜ナ