今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、カフェめぐりの本。
京都の魅惑的なカフェと古い洋館アパートメントが織りなすエッセイ。カフェマニアの川口葉子が季節感あふれる筆致でつづります。
『京都 カフェと洋館アパートメントの銀色物語』
著者:川口葉子
出版社:東京書籍
晩秋の京都でコーヒーを飲みに行くなら、雨にけぶる夕暮れ時のカフェがいい。夢とうつつのあわいのような、儚い時間をカフェで過ごしたい。
京都のカフェの独特な魅力を伝える本書。著者はカフェをめぐるうち、ある古い洋館アパートメントの存在を知る。やがて、この謎めいたアパートメントとカフェが、人と人との縁をゆるやかにつながげていく。
しだれ桜が咲き乱れるアパートメントは幽玄の世界のよう。季節が移ろうなか、カフェにまつわるエピソードや思い出は時間を自在に行ったり来たりする。
コーヒーのある風景には、やっぱり幻想的なたそがれ時がよく似合う。カフェの物語、コーヒーの香り、アパートメントの秘密。京都の楽しみが謎解きのように散りばめられたぜいたくな一冊です。
川口葉子さんの本、こちらもぜひどうぞ。
*『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』
*『本好きさんのための 東京 コーヒーのお店』
Love, まっこリ〜ナ
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
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