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チェコの森の物語『なかないで、毒きのこちゃん』

 

今日のカフェボンボンは、『なかないで、毒きのこちゃん』

チェコを代表する画家が描く、森の娘と生きものたちの物語。森が育む命の喜びに満ちたストーリーです。

20141128

なかないで、毒きのこちゃん 森のむすめカテジナのはなし
作:デイジー・ムラースコヴァー/訳:関沢明子
出版社:理論社

草の中でキノコが泣いています。真っ赤な頭の毒キノコ、ベニテングタケです。

なかないで、毒きのこちゃん。あんたみたいにきれいな赤色のキノコって、森にはいないわ。キノコをなぐさめているのは、少女カテジナでした。

カテジナは森のそばにすむ猟師の娘で、父親譲りの「緑色の血」をもっていました。森を自由に歩きまわって、動物たちと言葉を交わします。

「やあ、カテジナ」「あ、ウサギくん。ね、聞いてくれる? 地球は丸いんだって」「それがなにか?」

「コウモリってどんな習性があるの?」「すきなものは暗やみ、月、星」「それから?」「静けさ、秘密」こんな調子でね!

カテジナの「朝時間」は、森で白い子鹿と出会った日。カテジナは子鹿にアカツメクサの冠を編んであげます。

木々のざわめき、銀色の小川、激しい夕立。青いリンドウの野原、夜の静寂。チェコの深く美しい森が輝いています。

以前ご紹介した『かえでの葉っぱ』もムラースコヴァーさんの作品です。こちらの絵はプラハ在住の画家・出久根育さん。素晴らしい絵本です。

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Love, まっこリ〜ナ

 

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Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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