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エキゾチックな影絵芝居の絵本

 

今日のカフェボンボンは、『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』
インドネシアのジャワ島に昔から伝わる影絵芝居を元にした絵本です。


20141005

山からきたふたご スマントリとスコスロノ
再話:乾千恵/版画:早川純子/監修:松本亮
出版社:福音館書店

お話の主人公はふたごの兄弟。
ふたごといっても似ても似つかない風貌のふたりです。

強い絆で結ばれた兄弟はやがてたくましい若者に成長し、
数奇な運命をたどることになるのですが……。

神々が天界と地上を行き来し、人間に恐ろしい力を及ぼす。
この迫力に満ちた物語が、早川純子の美しい版画で見事に再現されています。

絵本の元になった「ワヤン」とよばれるジャワの影絵芝居は、
夜の闇に白い幕を張り色鮮やかな人形の影を映し出し、
ガムラン音楽の調べに乗って上映されるそうです。

とてもエキゾチックですね!

光と影が揺らめくワヤンには、
微妙な陰影を生む木口木版画がよく似合います。

ぜひ本物の影絵芝居を見てみたいです。

Love, まっこリ〜ナ

 

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Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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