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和菓子の名前の由来とは?
暑さがひと段落して秋の気配を感じ始めると、あたたかいお茶や、甘いおやつがおいしく感じるようになりますよね。
秋のおやつは、栗やさつまいも、かぼちゃなど、ほっこりした味わいが魅力ですが、昔から日本に伝わる和菓子も、色合いやモチーフに”秋”をあらわすのものが多いようです。
というのも、秋のお菓子には、秋桜(コスモス)・こぼれ萩・初秋(すすき)・玉菊・光琳・実りといった名前が付けられ、旬の素材や季節感を細やかにあらわしているため。
春と秋のお彼岸に「ぼたもち」「おはぎ」と、よび方を変えるのはわかりやすいたとえで、春は牡丹の花が咲くことから「ぼたもち」、秋は萩の花が咲くことから「おはぎ」というようになったそうです。
もう少し詳しくみると、春のぼたもちは、まわりの小豆のあんが、牡丹の花びらに似ているため。秋のおはぎは、まわりの小豆が、萩の花がたくさん咲く様子に似ているからなのだとか。
「ぼたもち」には、粒が欠けているお米”ぼた”で作ったことから「ぼたもち」という説もありますが、どちらとも、まわりの小豆をその季節の花に見たて、呼び名にしたもの。
日本人はこのように季節を大切に、季節感のある生活を育みながら、日本の文化を育んできたのですね。
こういった季節感をよくあらわしている”和菓子”は、見た目の美しさやヘルシーさだけではなく、日本人の心をあらわす作品として、最近は海外からも注目されているようですよ。
「五感の芸術」と呼ばれるほど美しい和菓子。しっとりおちついたこの季節は温かいお茶と一緒に、午後のひとときに和菓子を味わってみてはいかがでしょうか?
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