おはようございます。
「和」のイメージが強い京都ですが、意外にもパン屋さんが多いのをご存知でしょうか。パンもバターも牛乳も、その消費量が全国トップというデータもあるのです。(2012〜2014年平均、総務省統計局家計調査)
なかでも、とくにパン屋さんが多い通りが今出川通。「パン街道」などとも呼ばれるんですよ。
その今出川通と河原町通の交差点を少し西へ入ったところにある「アルチザナル」は、パン街道のなかでも、とくにおすすめ。一見すると、ギャラリーかな、と思わせる外観。トングとトレイがなければ、通り過ぎてしまいそうです。
明るい色の木の大きなドアを開けて中に入ると…、
テーブルのような大きな台にパンがお行儀よく並んでいます。
「アルチザナル」とは、「職人の市場」という意味。その名の通り、フランスを含め17年もの職人経験を積んだ店主が、自家製の天然酵母でひとつひとつ焼き上げているパンの数々です。外観とも相まって、大きさの揃ったそれぞれのパンが、作品のようですね。
こちらのパン屋さん、午後にも何度か訪れたことがあるのですが、売り切れていることも多いので、じっくり選んで食べたい時は朝がおすすめ。店内には、テーブルが2つあり、パックのジュースなどとともに店内でいただくこともできます。
パンの種類はワインに合いそうなハード系のものから、ソーセージなどをサンドしたお惣菜系、季節のジャムなどをたっぷり詰めたデニッシュ系など多彩に揃っています。
客層は、近所の人が多いようで、注文済みの食パンを受け取りに来ている人も。整然と並んだパンが、ひとつ、またひとつとなくなっていくと、なんだか音符のようにも見えてきて楽しい気分になりました。
アルチザナルから西へ少し歩けば京都御苑。反対に、東へ行くと鴨川です。さらに足を伸ばせば、下鴨神社も徒歩圏内。
お気に入りのパンをテイクアウトして、木々に囲まれながらパクリ、あるいは川を眺めながらパクリ、というのもおすすめです。
boulangerie Artisan’Halles(アルチザナル)
京都市上京区今出川通寺町東入ル一真町89
8:00~19:00
水曜、木曜不定休 ※2016.8.24-9.1は休業