今日のカフェボンボンの本棚は、新刊写真集『給水塔』。
給水塔に魅せられた写真家が2000日をかけて撮り続けた日本各地の風景。800塔より厳選した63の給水塔を収録してます。
『給水塔 Beyond The Tower』
著者：比留間幹
出版社：リトルモア
川や湖、牧草地、国道沿い、団地、線路脇。給水塔は風景の一部となって、古木のように街を見下ろしている。
巨大な塔はずっと昔からその場所にあったはずなのに、ある日その存在を意識した瞬間、見慣れた景色がぐるんと変わる。圧倒されるほどの大きさと不思議なかたちで日常を軽々と超えてしまう。
著者が「不条理の塊」とよぶ給水塔。道のはるか向こうで銀色に輝く塔は、異次元への入り口のようです。
いまやその役目を終えた給水塔は姿を消しつつあるけれど、この本の風景はけっしてもの悲しくはない。夕闇に沈む給水塔も、またあした青空を突き抜けていくだろう。
Love, まっこリ〜ナ
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