【京都・西陣】500円で味わえる「逃現郷」の朝カレー

 

おはようございます。

今日は西陣織で有名な京都・西陣の一角にあるカフェをご紹介します。その名も「逃現郷」。「桃源郷」ではなく、「現」実から「逃」げると書くその名の通り、どことなく時代も場所もわからなくなるような不思議なお店です。

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店内は、カフェというより「喫茶店」という風情。ドアを開けてなかに入ると、奥に長い、いわゆる鰻の寝床。カウンターのある手前と奥、2つのスペースに分かれています。

そして、今回のお目当てはこれ!

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すじカレーです。じつは、以前から「朝カレー」というのをやってみたかったのですが、なかなか機会がなく……。そんな話を友人としていたら、こちらのカレーを勧められたのでした。

そして、お味は…というと、ひと口目はしっかりと煮込まれたカレーだなあという印象。ふた口、三口と食べ進めるうちに、後味にくる「ピリリ」と辛さがなんとも言えず、さわやかな心地へと導いてくれました。ちなみに写真はハーフサイズ(500円)ですが、朝カレーならこのサイズで十分なのではないかしら、と思いました。

そして、コーヒー(400円)。こちらはサイフォンを使っています。豆は京都市の北にある南丹市日吉にある焙煎工房「マサイの風」のもの。極細挽きにした豆を使って、抽出時間を短くして入れることで、深い味わいとさっぱりした後味にしている、とのスタッフの方が教えてくれました。

最近ではペーパードリップ以外にフレンチプレスなども多くなってきたように思いますが、サイフォンのコーヒーは、口当たりが柔らかくて体にすっと馴染む感じが、ほかとは全然違うなあと思います。

もちろん、定番のモーニングもあります。

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3センチはあろうかという分厚いバタートーストは200円。シンプルながら、なぜか贅沢な雰囲気を醸します。

ちなみに、カレーはルーだけ(300円)でも提供可能。トーストとルー、そしてコーヒーという取り合わせもありだと思います!

入った時には気づかなかったのですが、ドアの横には水盤がありました。金魚がゆらゆらと泳ぐ様子も「逃現郷」っぽいなあ、などとぼんやり考えながらお店をあとにしました。じつはお店にはねこもいるはずです。

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逃現郷

京都府京都市上京区今出川通大宮上ル観世町127-1
075-354-6866
9:00〜0:00(フードL.O)、1:00閉店 ※モーニングは11:00まで
水曜休

 

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京都の朝カフェ&朝ごはんガイド[連載終了・全40回]

京都のモーニングと朝ごはんのお店[連載終了・全40回]
Written by

清塚あきこ

編集者・ライター。出版社および編集プロダクション勤務を経て、2012年独立。京都関連の情報誌や書籍を中心に、実用書や各種パンフレットの編集・執筆に携わっている。好きなものは、装幀の素敵な本、矢野顕子さんの声、酸っぱめのコーヒー、地方が舞台のサスペンスドラマ、肌触りのいいボーダーシャツ、サクサクのスコーン。京都のはずれ在住。一児の母。

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