【京都・北白川】手づくりグラノーラとやさしいコーヒーでほっこりモーニング@cafe wakka

 

おはようございます。

元気な毎日を過ごしていますか。

忙しく過ごしていると、なんだか脱力気味…という日もありますよね。

「今日は、いつもより時間をかけて英気を養いたい」。そんな朝におすすめの居心地のいい1軒です。

銀閣寺の麓を走る有名な哲学の道。道に沿って流れるのは、明治時代に滋賀・琵琶湖から京都市内に山をぶち抜いて水を引き込んだという琵琶湖疏水の支流です。この支流はそのまま北上しており、白川疏水とも呼ばれます。

今回お邪魔したのは、この白川疏水の近くにたたずむ「cafe wakka」。静かな住宅地に建つ1軒家の2階にあります。

目印はこのまるい看板。階段をあがればお店があります。

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小さなお店ですがテラスもあります。私はカウンターが好きなので、窓辺のカウンターに席を取りました。

モーニングは、「厚切りトースト」(600円)、「ミルクスコーン」(650円)、「自家製グラノーラ」(750円)の3種類。すべてにサラダとコーヒーが付きます。

お店を切り盛りしているワカさんは、焼き菓子がお得意とのこと。スコーンと迷ったのですが、ドライフルーツの酸味に惹かれてグラノーラにしました。

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白いプレートの上に、ヨーグルトとグラノーラが!まずはヨーグルトをシンプルに楽しんだ後、グラノーラを投入。豪快にバリバリといただきました。自家製のグラノーラは、しっかりと香ばしく、またごろりとしたかたまりの食感がいいあんばいです。

サラダはシャキシャキの水菜。

そして! コーヒーを一口。

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お、おいしい…!

あんまりおいしいので、「どちらの?」と尋ねてみると、近くのmiepumpとのこと。

仕事柄たくさんのカフェにお邪魔しますが、個人的に好きだなあと思うコーヒーは、いつもと言っていいほど「miepump」のものなので納得しつつ、もう一口。嗚呼、なんとやさしいお味。コーヒー豆の力もさることながら、ワカさんの腕というかお人柄ではないのかなと思われるほど、お店のちょっとフェミニンで家庭的な雰囲気そのままの味がしました。

ワカさんご自身も朝のひとときがすごく好きなのだそう。「だから、自分がお店を持てたら、絶対に朝早くからお店を開けようって決めてたんです」。そうコーヒーの味そのままの、ちょっとフェミニンで家庭的なやさしい笑顔で話してくださいました。

カウンターの隅には少しずつ文庫本が並んでいます。

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大ファンである田辺聖子さんや敬愛する早川茉莉さんの作品も並んでいました。本のセレクトも、コーヒーの味と同じくらい人柄が出ますね。ふと手にとったよしもとばななさんの文章の中に、ぐぐっとひきつけられてしまい、気に入った部分を書き留めてお店を後にしました。こんな出会いも1日の力を高めてくれますね。

「cafe wakka」の近くには、ヴォーリズが設計した駒井家住宅があります。

komaike

こちらも朝10時から公開されていますので、時間があればぜひ。気持ちが別世界に飛んでいきます。

cafe wakka

京都市左京区田中東高原町3−5 アトリエRay2階
075-702-6699
8:00~18:00(17:00L.O./モーニング~11:00)
水曜休(不定休あり)

http://cafewakka.wix.com/wakka

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

京都の朝カフェ&朝ごはんガイド[連載終了・全40回]

京都のモーニングと朝ごはんのお店[連載終了・全40回]
Written by

清塚あきこ

編集者・ライター。出版社および編集プロダクション勤務を経て、2012年独立。京都関連の情報誌や書籍を中心に、実用書や各種パンフレットの編集・執筆に携わっている。好きなものは、装幀の素敵な本、矢野顕子さんの声、酸っぱめのコーヒー、地方が舞台のサスペンスドラマ、肌触りのいいボーダーシャツ、サクサクのスコーン。京都のはずれ在住。一児の母。

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