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おとなを休んでもいいよね

 

今日のカフェボンボンは、『おとなを休もう』

小学生の「こくご」の教科書で、だれもが一度は読んだことのある名作を集めた本です。あの頃の懐かしい時間が甦ります!


20130729

おとなを休もう
編者:石川文子/表紙・挿絵:あべ弘士
発行:フロネーシス桜蔭社/発売:メディアパル

春休みに手にする新しい「こくご」の教科書。これからどんなお話を勉強するんだろう? ストーリーを早く知りたい一心で、お休みの間に全部読んでしまう。そのまっさらな気持ちは、あの頃独特のものでした。

本書は、小学3・4年生の「こくご」の教科書の掲載作品の中で、40年間にわたり採用頻度が高く、人気のあった作品を集めています。

あまんきみこの「白いぼうし」、新美南吉の「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」、今西祐行の「一つの花」など、時代を超えて読みつがれてきた作品です。

本書の「朝時間」は、夏みかんの香り。白いぼうしをかぶせた夏みかんです。

教室のほこりくさい匂いや、窓から見えた運動場の風景と共に甦る記憶は、忘れていたのではなく、心の奥に長い間しまいこまれていただけ。ときどきはおとなを休んで、懐かしいお話に浸ってみてください。

折しも、今年は「ごんぎつね」の作者、新美南吉の生誕100年にあたります。
18歳で「ごんぎつね」を書き、29歳で亡くなった新美南吉。明日7月30日が誕生日です。

新美南吉生誕100年公式サイト
新美南吉記念館

おとな休み中。
Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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