今日のカフェボンボンは、『おとなを休もう』。
小学生の「こくご」の教科書で、だれもが一度は読んだことのある名作を集めた本です。あの頃の懐かしい時間が甦ります!
『おとなを休もう』
編者:石川文子/表紙・挿絵:あべ弘士
発行:フロネーシス桜蔭社/発売:メディアパル
春休みに手にする新しい「こくご」の教科書。これからどんなお話を勉強するんだろう? ストーリーを早く知りたい一心で、お休みの間に全部読んでしまう。そのまっさらな気持ちは、あの頃独特のものでした。
本書は、小学3・4年生の「こくご」の教科書の掲載作品の中で、40年間にわたり採用頻度が高く、人気のあった作品を集めています。
あまんきみこの「白いぼうし」、新美南吉の「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」、今西祐行の「一つの花」など、時代を超えて読みつがれてきた作品です。
本書の「朝時間」は、夏みかんの香り。白いぼうしをかぶせた夏みかんです。
教室のほこりくさい匂いや、窓から見えた運動場の風景と共に甦る記憶は、忘れていたのではなく、心の奥に長い間しまいこまれていただけ。ときどきはおとなを休んで、懐かしいお話に浸ってみてください。
折しも、今年は「ごんぎつね」の作者、新美南吉の生誕100年にあたります。
18歳で「ごんぎつね」を書き、29歳で亡くなった新美南吉。明日7月30日が誕生日です。
おとな休み中。
Love, まっこリ〜ナ