世田谷文学館に「幸田文」展を観に行ってきました。

世田谷文学館は学芸員の愛情溢れる展示が心を和ませ、

作家の良さを引き出す展示の上手さに、いつも脱帽します。

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幸田文さんは、幸田露伴さんの娘さんです。

文学者の父に育てられた、文さんの豊かさと葛藤が混じり合いながら、

最終的には、恵まれた生い立ちを自分の物にしているあたり、人としての強さを感じました。

さまざま共感できた部分はあったのですが、

中でも、“着る”ことについて

これ以下では苦になり、これ以上なら楽と考えなければちがう

と表現しているのには、驚きました。

私は常々、食べることについて、同じように思っていたからです。

少なすぎては栄養不足だし、多すぎても胃が重くなるので、

日常の食事を贅沢はしないけど、必要最低限は摂ろうと決めているのです。

最小限の食材をいかに美味しく食べるかを考えたとき、

料理の必要性を感じたのです。

幸田文さんの作品は1冊しか読んだことがないので、これから読んでみようと思います。

ちなみに文さんの娘さん、青木玉さんの文章も素晴らしく、展示の奥行きを出していました。

文学館の1Fでは所蔵コレクション展、作家の旅についての展示があり、

そちらもとても面白いです!

北杜夫さんの旅の必需品や、スーツケースなどは見物でしょう。

森鴎外さんの娘さんが、与謝野晶子さんから源氏物語を習っていたとか、

その付き合いから贈られた餞の言葉とか、裏事情の覗き見が好きな私は、

ワクワクしながら鑑賞してきました。

 

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ヨガインストラクター新関あや シンプル・ヨガライフ[更新終了]

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新関あや

YOGA ME!代表
ヨガティーチャー

ヨガ大好きのヨガマニア。山形出身。ヒマラヤ山中でのヨーガ修行を経て、東京都内でのヨガクラスのほか、山形「やまがたヨガ塾」「ヨガとお蕎麦の会」、姫路、仙台、愛媛、岡山、広島を中心に全国でヨガを広める。ポーズだけでなく、呼吸法・ヨガ哲学・瞑想を含め、トータルでのヨガの実践を大切にする。インド・プネにてウパニシャッド時代からの古典的なアーユルヴェーダを学ぶ。ヒマラヤでのヨガ修行の模様を収めた写真展「チベット・カイラス写真展」が全国巡回中。登山専門誌「山と渓谷」にて‘ヨガトレ’連載中。ライフスタイルマガジン「La piccola」で ’ヨガ旅’を連載中

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