BLOG

リンドグレーンがおくる、北欧の静かな冬の物語

 

なにかと忙しいシーズンですが、ひとりで過ごす時間は大切にしたいもの。ほんの短い時間でも、読書タイムを確保して、心をリセットしましょう。

そんなときおすすめなのが、北欧の絵本『みまわりこびと』。スウェーデンの妖精・こびとのトムテの物語が心を鎮めてくれます。

20141218

みまわりこびと
作:アストリッド・リンドグレーン/絵:キティ・クローザー/訳:ふしみ みさを
出版社:講談社

『長くつ下のピッピ』や『ロッタちゃん』で知られるリンドグレーンが、1960年代に書いたトムテの物語が新たによみがえりました。

みまわりこびとは、北欧の農家の守り神。長い冬の夜、真夜中になると、雪に閉ざされた農場をそっと見回っています。

馬小屋や納屋を見回りながら、動物たちにこびとの言葉でささやくのです。こびとの声に耳を傾ける動物たちは、とても幸せそうな表情をしています。

みまわりこびとの「朝時間」は、雪の上に残る小さな足あと。まだ町が眠っている夜明け前にこのお話を読むと、みまわりこびとの気配が感じられる気がします。

妖精トムテの愛らしい本。贈り物にもおすすめです。クリスマス・シーズンにぜひ手にとってみてください。

Love, まっこリ〜ナ

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>

 

この記事を書いた人
Nice to meet you!

朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』

公式ブログ
小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

連載記事一覧

今日の朝の人気ランキング