引っ張りだこ、いたちごっこ、天王山。これっていったいどんなもの? それなら、写真に撮ってみよう。
言葉の由来を目で見るというユニークな試み。今日のカフェボンボンは、『目でみることば』。ユーモラスで楽しい写真集です。
『目でみることば』
文:おかべたかし/写真:山出高士
出版社:東京書籍
ひいき、几帳面、分水嶺、とどのつまり……。よく使われる言葉なのに、その姿をいまひとつ想像しにくい。
「あの人、几帳面だね」なんて言う時、どんなイメージを思い浮かべていますか? 私は、なんとなくカクカクした四角っぽい何か、かな。本書は、そんな謎めいた言葉のベールをはぐ。写真に撮ってハッキリ見せちゃう。
たとえば「阿漕(あこぎ)」は、三重県の阿漕ヶ浦、「天王山」は、京都にある標高270mの山。「几帳面」は歴史的建造物の角柱に用いられる加工法のことで、生真面目できちんとした性格の人だけがこの技法を使える、という意味なんですって。
「いたちごっこ」は、手を上に重ねていく子どもの手遊び。私はいつも、ぐるぐる追いかけっこをするいたちを思い浮かべていました!
本書の「朝時間」は、青空にはためく「引っ張りだこ」。タコの干物の名産地・愛知県の日間賀島に行き、島中をかけずり回った末に撮れた1枚だそうです。
Love, まっこリ〜ナ
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>