今日のカフェボンボンメニューは、『イップとヤネケ』。
小さな男の子と女の子の日常を描く、素朴な幸せに満ちた物語です。前回に続き、アニー・M・G・シュミットの作品をお届けします。
『イップとヤネケ』
著者:アニー・M・G・シュミット/訳:フィープ・ヴェステンドルプ/絵:西村由美
出版社:岩波書店
お隣同士のイップとヤネケは、生け垣のすき間から行ったり来たりして遊ぶ大の仲良し。おじいちゃんにりんごを届ける途中で道草したり、鳥の巣を見つけたり、子猫の世話をするふたりの様子がとてもさりげなく、身近に感じられるように語られます。
小さなイップとヤネケにとっては、毎日がびっくりするように真新しくて、近所の農場や海に出かけるのは、きっと大冒険ですよね!
イップとヤネケの「朝時間」は、イップのママの誕生日。朝早く、ふたりはママのために一緒に庭の花を摘みます。
本書は、黒いシルエットの挿し絵が有名なシュミットの代表作。国際アンデルセン賞も受賞したシュミットは、「オランダで、アニー・M・G・シュミットの本がない子ども部屋はない」と言われるほどの人気だそうです。
1話が短いのでお子さんへの読み聞かせにもおすすめです。私の場合は、愛らしいストーリーをいくつか読むだけで、疲れが取れて頭がほぐれます。シュミットの描く温かい家庭の雰囲気が、幸せな気分をもたらしてくれるのかもしれませんね。
本のお供には、オランダ風ワッフルとココアをいかがですか。
Love, まっこリ〜ナ