朝起きてすぐ、ついスマホを手に取ってしまう。SNSやニュース、メッセージを見ているうちに、気づけば頭の中が情報でいっぱいになっている…。そんな朝を過ごしていませんか?
外から入ってくる情報が多い毎日だからこそ、朝一番に「自分は今、何を感じているのか」「本当はどうしたいのか」を確認する時間は、とても大切です。
その方法のひとつが、ノートに書くこと。頭の中のモヤモヤや、まだ言葉になっていない本音を紙に出してみるだけで、心や思考が少しずつ整っていきます。
朝時間.jpでは、朝をもっと自分らしく楽しむための「朝ノート習慣化」イベントシリーズを開催中。第4回のゲストには、書籍『すごいジャーナリング』の著者である菊地大樹さんをお迎えしました。
テーマは、「理想の自分に近づく すごいジャーナリング講座」。
今回はイベントの内容から、朝に心と頭を整えるジャーナリングのヒントや、すぐに試せるノートワークをご紹介します。

朝一番にスマホを見る前に。まずは「自分とつながる時間」を
菊地さんがイベントの最後に伝えていたのが、朝一番にスマホを見る前に、自分とつながる時間を持つことです。
朝起きてすぐスマホを開くと、SNSやニュース、誰かの投稿など、外からの情報が一気に入ってきます。もちろん情報を得ることも大切ですが、その前にまず、自分の内側に意識を向ける時間を持つことが大切だと話します。
朝は、まだ誰ともつながっていないクリアな時間。だからこそ、スマホではなくノートを開き、「今の自分はどんな状態だろう?」と問いかけてみる。
たった数分でも、自分の気持ちや頭の中にあることを書き出すことで、外の情報に流される前に、自分の軸に戻るきっかけになります。
「起きてすぐスマホ」ではなく、「起きてまずノート」。そんな小さな切り替えが、1日の始まりを大きく変えてくれるのかもしれません。
ジャーナリングは「感情・思考・目標・行動」を整えるもの

菊地さんによると、ジャーナリングには大きく4つの“ご利益”があるとのこと。
それは、感情が整うこと、思考が整うこと、目標が整うこと、行動が整うこと。
まず感情が整うと、自分が何に怒っているのか、何に不安を感じているのか、何にうれしさを感じているのかに気づきやすくなります。
そして思考が整うと、頭の中でぐるぐるしていた考えが整理され、「今、何を考えるべきか」が見えやすくなります。
さらに、自分の本音に近づくことで目標が整い、最後に「では何をするか」という行動につながっていくのです。
ただし、菊地さんが大切にしているのは、「何を書くか」だけではありません。どんな状態で書くかも、とても大切なのだそうです。
疲れているとき、寝不足のとき、気持ちが乱れているときに書く内容と、よく眠った後、少し心に余裕がある朝に書く内容は、きっと変わってきます。
ジャーナリングは、ただノートを埋める作業ではなく、自分の状態を整えながら、自分と対話する時間なのです。
モヤモヤした朝は、90秒「ぐるぐる」書いてみる
感情を整えるワークとして、菊地さんが紹介してくれたのが「ぐるぐるワーク」です。
やり方はとてもシンプル。ノートの見開きや1ページを使って、ただひたすらペンでぐるぐると線を書くだけです。
言葉にできないモヤモヤ、イライラ、不安、悲しさ。そうした感情を無理にきれいな文章にしようとしなくても大丈夫。まずは、手を動かして紙に出してみます。

イベントでも、参加者の皆さんが実際に90秒間、ノートにぐるぐるを書いてみる時間がありました。
90秒というと短く感じますが、実際にやってみると意外と長く感じるもの。書いているうちに、気になっていたことや、心の奥にあった感情がふっと出てくることもあります。
菊地さんによると、感情を整えるために大切なのは、感情をなかったことにするのではなく、飽きるまで感じること。
ネガティブな感情も、ポジティブな感情も、ちゃんと感じて外に出してあげる。そうすることで、自分が何を感じているのかを少し離れたところから見られるようになります。
「最近なんだかモヤモヤする」「理由はわからないけれど気持ちが重い」そんな朝は、まず90秒だけ、ノートにぐるぐるを書いてみるのもよさそうです。
「今の自分に必要な質問は?」と書いてみる
思考を整えるために、菊地さんがすすめていた“問い”があります。
それは、「今の自分に必要な質問ってなんだろう?」と、自分に聞いてみること。
私たちは日々、たくさんのことを考えています。仕事のこと、家族のこと、予定のこと、将来のこと。けれど、そのすべてが今の自分に必要な思考とは限りません。
だからこそ、「今の自分に必要な質問は何か?」とノートに書いてみる。すると、「本当は何に悩んでいるのか」「何を決めたいのか」「どこで立ち止まっているのか」が見えやすくなります。
たとえば、今モヤモヤしているなら「私は何に引っかかっているの?」。時間が足りないと感じているなら「本当に大切にしたい予定は何?」。やりたいことが進まないなら「最初の一歩は何ならできそう?」。
問いが変わると、出てくる答えも変わります。
もし自分で問いが浮かばないときは、AIに「今の悩みを整理するために、効果的な質問をして」と頼んでみるのもひとつの方法だと菊地さんは話していました。
ジャーナリングは、自分ひとりで完璧に答えを出すためのものではありません。自分の中にあるものを見つけるために、問いを立て、書きながら少しずつ整理していく時間なのです。
「ぶっちゃけどうなりたい?」が目標を動かす

「目標を書く」というと、筆が止まってしまう方や、立派なことを書かなければいけないように感じる方もいるかもしれません。
けれど菊地さんがすすめていたのは、もっと正直な問いです。
「ぶっちゃけ、どうなりたい?」
この「ぶっちゃけ」という言葉をつけることで、本音が出やすくなるのだそうです。
「もっと休みたい」「収入を上げたい」「好きなことを仕事にしたい」「人に気を使いすぎずに過ごしたい」「値段を気にせず好きなものを食べたい」。そんな、一見小さく見える願いでも大丈夫。
菊地さん自身も、最初から大きな目標を持っていたわけではなく、「こうなったらうれしいな」という小さな願いを、少しずつ広げてきたといいます。
大切なのは、今の自分が本当に望んでいることに気づくこと。
「こうあるべき」ではなく、「本当はこうなったらうれしい」。その感覚をノートに書き出していくことで、目標は少しずつ自分のものになっていきます。
朝のノートに、まずは10個「こうなったらうれしい」を書いてみる。そんな小さな習慣が、次の行動につながるきっかけになるかもしれません。
過去の出来事に、自分の進む方向のヒントがある
イベントでは、菊地さんオリジナルのノート術「コンパスノート」についても紹介されました。
コンパスノートは、自分の過去を振り返りながら、自分が大切にしてきたことや、進みたい方向を見つけていくための方法です。
書き出す項目は、「出来事」に対して以下の4つ。
1.感情・感想
2.決意
3.振り返り・気づき
4.キーワード
たとえば、過去にうれしかった出来事、悔しかった出来事、夢中になったこと、なぜかお金や時間をかけてきたこと、苦ではなかったこと、こだわってきたこと。
そうした出来事をひとつずつ振り返り、「そのとき何を感じたのか」「自分は何を決めたのか」「そこにどんなキーワードが隠れているのか」を書いていきます。
菊地さんは、自分の人生に影響を与えた出来事を思い出していくことで、点と点がつながり、自分が大切にしてきたものや、向いている方向が見えてくると話します。
もちろん、過去を深く振り返るのがつらいときは、無理に掘り下げなくても大丈夫。
今の自分に必要なタイミングで、少しずつ書いてみる。それだけでも、自分を理解するヒントになります。
学びを人生に変えるには、その場で予定に入れる

菊地さんがイベントの冒頭で参加者に伝えていたのが、学びを「よかった」で終わらせないことです。
講座やイベントに参加して、「楽しかった」「勉強になった」と感じることは、とても大切です。けれど、そのまま何もしなければ、学びは少しずつ日常の中に流れていってしまいます。
だからこそ菊地さんは、学んでいる間に、次のスケジュールを入れることが大切だと話します。
たとえば、「明日の朝、5分だけノートを開く」「日曜日にコンパスノートを書く時間を取る」「1日だけSNSをスマホから消してみる」「夜寝る前に、明日の朝書きたい問いを決めておく」。
どれも小さな行動ですが、予定に入れることで、実際に動き出しやすくなります。
菊地さんは「人生は予定で決まる」と話していました。
自分が楽しみにしている予定、自分を整える予定、自分のために使う予定。そうした予定を少しずつ増やしていくことで、毎日の充実度は変わっていくのかもしれません。
この記事を読み終えたら、ぜひ明日の朝の予定に「ノートを開く時間」を入れてみてください。
参加者からも「さっそく書いてみたい」の声
イベント中は、菊地さんのお話を聞くだけでなく、実際にノートを書くワークや、隣の参加者同士で気づきをシェアする時間もありました。

「ジャーナリングは壁が高く感じていたけれど、簡単にできるぐるぐるワークを1日の予定に入れて実行しようと思います」「これから毎日コンパスノートをやってみようと思った」「朝はスマホを見る前にジャーナリングをすることに決めました」など、さっそく実践したいという声が寄せられました。
また、「朝は苦手意識があったけど、朝から講座を受けるのも楽しいと思えたことは発見でした」というお声も。
朝の時間にノートを開き、自分の気持ちやこれからの行動を見つめる。そんな新しい朝習慣を始めるきっかけになったようです。
朝の書き出しが、理想の自分への一歩になる
ジャーナリングは、特別な道具や難しいルールがなくても始められます。
必要なのは、ノートとペン、そして少しだけ自分に向き合う時間。
モヤモヤしているなら、ぐるぐる書いてみる。頭が散らかっているなら、「今の自分に必要な質問は?」と聞いてみる。目標が見えないなら、「ぶっちゃけどうなりたい?」と書いてみる。
そうやって朝に少しずつ自分の声を聞いていくことが、理想の自分に近づく小さな一歩になります。
明日の朝は、スマホを開く前に、まずノートを開いてみませんか?
『すごいジャーナリング』をもっと詳しく知りたい方へ
今回のイベントで紹介されたジャーナリングの考え方やワークは、菊地大樹さんの著書『すごいジャーナリング』でも詳しく紹介されています。
「何を書けばいいかわからない」「自分の本音を知りたい」「やりたいことを見つけたい」という方は、ぜひ手に取ってみてください。
すごいジャーナリングで人生が変わった!レポート公開中
実際に『すごいジャーナリング』を実践した方の体験コラムもご紹介しています。
「やりたいことはあるのに、何に一番力を注げばいいのかわからない…」とモヤモヤしていた筆者が、ジャーナリングを通して自分の軸に気づいて変わっていきます。
今回の記事を読んで「自分も書いてみたい」と感じた方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
「朝ノート習慣化」イベントレポートはこちら
朝時間.jpでは、朝の時間をもっと自分らしく楽しむための「朝ノート習慣化」イベントシリーズを開催しています。過去のイベントレポートもあわせてご覧ください。
- 朝一番にスマホを見ていませんか?朝活の第一人者に学ぶ「朝ノート」習慣
- 「もっと時間が欲しい」と思ったら。勝間和代さんが語るタイムマネジメントの本質
- 時間管理のために最初にやるべきことは?自分らしい24時間を作るタイムコーディネート術
今後もイベントを開催予定です
次回は10月18日(日)に、美容鍼灸院「銀座ハリッチ」代表であり、鍼灸美容家としても活躍されている川辺なおさんをお迎えする予定です。鍼灸や東洋医学の考え方をベースに、外見だけでなく内側から整える美容・健康習慣を発信されている川辺さん。朝の過ごし方や、自分らしく美しく年齢を重ねるヒントを伺います。ぜひご予定を空けておいてくださいね。



