「時間がない」
「やることに追われて、1日が終わってしまう」
「本当にやりたいことが、いつも後回し…」
日々忙しく過ごす中で、ふとこんなふうに感じることはありませんか?
効率を意識して、時短テクニックを取り入れているのに、なぜか余裕が生まれない。むしろ、空いた時間にまた別のタスクを詰め込んでしまい、忙しさが続いている、という方も多いかもしれません。
そんなとき、「時間をどう管理するか」ではなく、まず「自分がどんな時間を過ごしたいのか」を考えてみませんか?
朝時間.jpでは、この春から「朝ノート習慣化」イベントシリーズを開催中。第3回のゲストには、「自分らしい時間の過ごし方」の重要性を提唱されているタイムコーディネーターの吉武麻子さんをお迎えしました。
吉武さんは、旅行会社勤務や韓国でのキャスティングディレクターの経験を経て、ご自身のキャリアやライフイベントの中で「タイムコーディネート術」を考案。
著書には、『1年・1カ月・1週間・1日の時間術』『時間デトックス』『24時間が変わる朝の30分』など、時間管理や朝時間に関する書籍も多数。朝時間.jpでも、連載「時間の使い方が変わる!タイムコーディネーターに学ぶ手帳術」を担当いただいていました。
今回はイベントの内容から、時間に追われる毎日を見直し、自分らしい24時間を作るためのヒントをご紹介します。

(イベントは、週末の午前中に開催しています)
忙しいのに前に進んでいる実感がない理由は、「時間管理の下手さ」だけではない
「時間がない」と感じると、つい「自分は時間管理が下手なのかも」と思ってしまいがちですが、吉武さんによると、それはスキルだけの問題ではないとのこと。
仕事、家事、家族のこと、プライベートの予定。やることはたくさんあるのに、1日に使える時間が限られていますよね。その限られた24時間の中に、SNSやニュース、メールなどたくさんの情報が入ってくると、「何を選ぶか」「何を優先するか」を考える時間も増えます。
やらなければならないことに追われている場合もあれば、やりたいことが多すぎて選びきれていないときもありますが、共通しているのは、時間の使い方を自分で決めきれていないこと。
そんな忙しさから抜け出すためには、まず「自分は何に時間を使いたいのか」を見つめ直すことが大切だと、吉武さんは考えます。
時短を考える前に大切な「タイムコーディネート」とは?

時間をうまく使うというと、時短や効率化、タスク管理を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それらは仕事や家事を進めるうえで大切な方法ですが、吉武さんは「時間術に取り組む前に考えるべきことがある」と話します。
まず考えたいのは、自分がどう生きたいのか、どんな24時間を過ごしたいのかということ。そこが見えて初めて、「何に時間を使い、何を手放すか」を自分で選べるようになります。
やることを片付ければ時間ができると思っていても、仕事も家事も次々にやることは出てきます。こなせばこなすほど、タスクは次々と増え続け、終わりが見えない「わんこそば」状態に。
だからこそ、自分の意思で「ここまでやる」「これはやらない」と線引きすることが必要です。
時間をただ管理するのではなく、自分にとって心地よい使い方に整えていく。それが、吉武さんの提案する「タイムコーディネート」です。
自分にとっての“心地よい時間”を知る
タイムコーディネートを考えるうえで欠かせないのが、「自分にとって心地よい時間」を知ることです。
お話の中でも、この考え方について、印象的なお話をしてくださいました。
吉武さんによると、心地よい時間とは、ただゆったり余裕がある時間のことではありません。自分が納得していて、自分の気持ちに嘘がなく、自分が使いたいように使えている時間のこと。
たとえば、同じ「ひとり時間」でも、カフェで過ごすのが心地よい人もいれば、家で静かに過ごすのが落ち着く人もいます。誰かと会う時間が元気の源になる人もいれば、予定を入れずに過ごすことで回復する人もいます。
大切なのは、自分にとってどんな時間が満たされるのかを知ること。
忙しさに追われていると、自分の気持ちはつい後回しになってしまいます。けれど、自分の心地よさを無視し続けていると、「本当は何をしたいのか」が見えにくくなってしまうのです。
朝は、自分の時間を取り戻しやすいゴールデンタイム

では、自分の時間を取り戻すには、1日のどこに目を向ければよいのでしょうか。
吉武さんがすすめるのは、朝です。
日中は、仕事や家事、家族の予定など、どうしても他人主導になりやすい時間帯。夜は自分の時間があるように思えても、1日の疲れがたまっていて、集中力や判断力が残っていないこともあります。
その点、朝は比較的、自分でコントロールしやすい時間です。睡眠を取ったあとは、脳も体もクリアな状態。1日を見通したり、大切なことを決めたりするのに向いています。
朝に今日の流れを整え、日中はそれを実行しながら軌道修正する。そして夜は、無理に頑張るのではなく回復にあてる。
そんなリズムを意識することで、時間に追われる感覚を少しずつ減らしていけるのだそうです。
今の自分に必要な時間を見つめる「5つのタイプ」
また、お話の中では、今の自分に必要な時間を知るための「5つのタイプ」も紹介されました。
頭や気持ちが散らかっているときは、まず休むことが必要な「リセットタイプ」。
やることが多く、何から手をつければいいかわからないときは、時間を見通す「計画タイプ」。
抱え込みすぎているときは、やらないことを決める「整理タイプ」。
やりたいことや目標がはっきりしているのに後回しになっているときは、小さく進める「生産タイプ」。
次のチャレンジを考えたいときは、未来を思い描く「成長タイプ」。
さて、ご自身はどれに当てはまるでしょうか?
この5つのタイプは固定ではありません。今の自分に必要な時間は、日によっても、時期によっても変わります。休む時間が必要な日もあれば、計画を立てる日、手放す日、集中して進める日もあります。
「自分はこのタイプ」と決めつけずに、「今の自分にはどれが必要か」を考えて、その時々の自分の状態に合わせて、必要な時間を選んでいくことが、自分らしい24時間につながっていきます。
今日の午後からできる!時間の使い方を整える小さな一歩

最後には、「今日の午後から何をするか」を考えるワークが行われました。ポイントは、ただ「何を終わらせるか」を決めるのではなく、それができる状態に整えること。
たとえば、今日一番大切にしたいことを決める。今日はやらないことを決める。明日の朝にやりたいことを、今のうちに考えておくなど。そんな小さな行動が、次の日の朝を楽にしてくれます。
吉武さんは、朝早く起きたいときは「起きる努力」よりも「寝る努力」が大切だとも話していました。何時に起きるかだけでなく、何時に寝るか、そのために夜の過ごし方をどう整えるかを考えることも、朝時間を作るための大切な準備です。
大きく変えようとしなくても大丈夫。まずは今日の午後、ひとつだけ時間の使い方を整えてみる。そんな小さな一歩が、自分らしい時間につながっていくのかもしれません。
時間の主導権を、自分の手に取り戻す
時間は誰にとっても1日24時間。増やすことはできません。だからこそ大切なのは、時間の量だけではなく、時間の質に目を向けること。
何を大切にしたいのか。どんな時間に満たされるのか。今の自分には、休む時間、整える時間、進める時間のどれが必要なのか。
朝にノートを開いて、自分の時間の使い方を見つめ直すことは、忙しさに流されず、自分の毎日を選び取るきっかけになります。
明日の朝は、まずノートを開いて、「今日はどんな時間を過ごしたい?」と自分に問いかけてみませんか。
参加者からも「自分ごととして考えられた」の声

本イベントに参加された方からは、次のような感想が寄せられました。
タイムコーディネートというテーマや、ワークを通して自分のタイプを知ることができたのは、とても新鮮で興味深い時間でした。
ワークの中で細かい例があったので分かりやすく、そこから自分ごととして考えることができました。
自分の時間の使い方を見つめ直すきっかけになった方も多かったようです。
次回のイベントは人生を動かす「ジャーナリング」!

朝時間.jpでは、朝をもっと自分らしく楽しむための「朝ノート習慣化」イベントシリーズを開催中です。
次回は、『すごいジャーナリング』の著者・菊地大樹さんをゲストにお迎えし、ジャーナリングをテーマに開催予定です。
「ジャーナリングという言葉は聞いたことがあるけれど、何を書けばいいかわからない」「自己流で続けているけれど、手が止まってしまうことがある」という方にも、きっとヒントが見つかる内容になりそうです。
参加者の皆さんに実際に書いていただくワークタイムもあります。週末の朝、一緒にみなさんでジャーナリングをしませんか♪

