「もっと時間があればいいのに…」そう思いながら、つい睡眠時間を削って仕事をしたり、やりたいことを詰め込んだりしていませんか?
忙しい毎日の中では、「どうやって時間を増やすか」に意識が向きがちですが、経済評論家の勝間和代さんは、「タイムマネジメントの土台は健康である」と話します。
睡眠、食事、運動。一見すると時間管理とは関係がないように思えるこれらの習慣こそが、人生の時間を有効に使うための大切な要素なのだそうです。
そんな勝間さんをゲストに迎え、このたび朝時間.jpでは「朝からはじめるノート習慣」イベントシリーズの第2回を開催しました。
テーマは、「勝間流タイムマネジメント」。
昨年発売された書籍『仕事と人生を変える 勝間家電』では、家電を2,000品以上試してきた経験をもとに、「自分の時間を取り戻す」ために活用したい家電やガジェット、テクノロジーを紹介。効率よく暮らすための実践的な工夫やアイデアが詰まった一冊として話題を呼びました。
今回のイベントでは、そんな勝間さんが実践しているタイムマネジメントや健康管理、AI活用術についてお話しいただきました。
今回はイベントの内容から、勝間さんが語った“時間術の本質”や、AIを日常に取り入れるヒントをご紹介します。
「タイムマネジメントは健康管理」勝間さんが大切にしていること

講演の冒頭、勝間さんはまずこの日の流れを参加者に伝えました。一見すると何気ないタイムスケジュールの説明ですが、そこから意外な話が始まります。
「なぜ最初にスケジュールを説明したと思いますか?すべてのタイムマネジメントは、全体像から逆算してほしいんです」
さらに勝間さんは、人生の終わりから逆算して、最後にどんな状態でいたいかを考えることが大切だと語りました。
どれだけ効率よく予定を組んでも、体調を崩してしまえば数日、場合によっては何か月もの時間を失ってしまいます。だからこそ、人生を長い視点で考えたとき、最優先すべきなのは健康だといいます。
私たちはつい目の前の仕事や予定に追われがちですが、本当に大切なのは、これから先も元気にやりたいことを続けられる状態を維持すること。その土台となるのが、睡眠・食事・運動の3つです。
朝時間を充実させるために、まず整えたい「睡眠」
特に印象的だったのが、睡眠についてのお話です。
勝間さんはスマートウォッチを活用し、毎日の睡眠状態を数値で確認しているそう。睡眠時間だけではなく、睡眠の質を示すスコアにも注目し、80点以上をひとつの目安にしているといいます。
最初はスコアが低いこともあったものの、80点をコンスタントに出せるようになると、頭の働き方が大きく変わったことを実感したそうです。
朝時間を充実させるために早起きを頑張る人も多いですが、勝間さんの考え方はむしろ逆。まず夜10時頃の就寝時間を決め、そこから逆算して夕食や入浴、仕事を終える時間を組み立てていくといいます。
「朝活をするために睡眠を削る」のではなく、「良い睡眠を取るために生活を整える」。その考え方に、多くの参加者が大きくうなずいていました。
食事と運動も“未来の時間”への投資

睡眠と並んで重要なのが、食事と運動です。
勝間さんは、特に日本人女性は慢性的なエネルギー不足になりやすいと指摘。ダイエットを意識するあまり、必要以上に食事量を減らしてしまうことで、エネルギー不足になっているケースも少なくないそう。体重や摂取カロリーだけではなく、筋肉量や脂肪率に目を向けることが大切だと話します。
運動については、特別なトレーニングを頑張るより、まずは日常の中で身体を動かすことを習慣にするのが有効。歩く距離を増やしたり、階段を使ったりといった小さな積み重ねが、将来の健康につながるそうです。
実際に勝間さんも、タクシーを利用するのは緊急時など年に数回ほど。徒歩や公共交通機関を積極的に利用し、乗り換えが多くても移動時間が変わらなければ気にしないそうです。
また、健康管理は感覚ではなく数値で把握することもポイント。睡眠スコアだけでなく、歩数や体組成も確認しながら、自分の状態を客観的に知ることを勧めていました。
さらに、お酒については、睡眠の質に影響する可能性があるため、「ぐっすり眠りたいなら飲まないほうがいい」と考えているそうです。
健康は「今」のためだけではなく、「未来の時間」を守るための投資。タイムマネジメントを考えるうえで、食事や運動に気を遣うことは欠かせない要素であることを感じました。
AIは「答えをくれる存在」ではなく「伴走者」
イベント後半では、勝間さんが日常的に活用しているAIとの付き合い方についても紹介されました。
勝間さんは、AIに全てを任せるのではなく、日々の生活やタイムマネジメントを支える“伴走者”として活用しているといいます。
何かを調べたいときだけではなく、ふと気になった疑問や悩みなど、日常のちょっとしたこともAIに投げかけているそうです。
もちろんAIは万能ではありません。活用するうえでは「間違っている可能性がある」と疑う視点を持つことが大切。いわゆるハルシネーション(事実ではない情報をもっともらしく生成してしまう現象)が起こることもあるため、AIの回答をそのまま受け入れるのではなく、自分の経験や判断を交えながら活用することが重要だと語りました。
考えがまとまっていなくても、まずはAIに話してみる
イベント中に行ったアンケートでは、AIを日常的に活用している参加者は多かった一方で、音声入力を積極的に使っている人は3割ほどでした。
この記事を読んでいる方の中にも、入力はタイピングが中心という方が多いかもしれません。そんな中、勝間さんが特におすすめしていたのが「音声入力」の活用です。

私たちはつい「きちんと整理してから入力しよう」と考えてしまいがちですが、勝間さんは、考えがまとまっていなくてもまず話してみることを推奨。
頭の中にあることをそのまま言葉にしてみる。すると、自分では気づかなかった考えや課題が見えてくることもあるといいます。
参加者からも多くの共感の声が
イベント終了後のアンケートでは、健康管理とAI活用の両方について、多くの気づきがあったという声が寄せられました。
「死から逆算して考えると健康第一。睡眠スコアという考え方も知らなかったので、実践してみたいと思いました」
「AIをもっと利用していい、活用していいということが分かりました。睡眠や健康を整えながら、スケジュールもAIと相談して決めてみたいです」
「音声入力で人と話すように、自分が知りたいことや迷っていることを率直に聞くことで、時間を有効に使えることに気付きました」
「勝間さんの考え方を聞いて、自分の中に固定観念が多いことに気づきました。まずは睡眠不足を改善したいです」
今回のイベントを通して見えてきたのは、家電やテクノロジーを駆使して「時間を増やす」ことだけではなく、まずは「時間を活かせる自分をつくる」ことの大切さでした。
睡眠、食事、運動で健康を整えること。そしてAIを上手に活用しながら、自分らしい時間の使い方を考えていくこと。
勝間さん流のタイムマネジメントに触れ、気づきと学びの多い時間となりました。
勝間さんの時間術をもっと知りたい方へ
今回のイベントで語られた「時間を生み出すための方法」は、勝間さんの著書『仕事と人生を変える 勝間家電』でも詳しく紹介されています。
本書では、家電を2,000品以上試してきた経験をもとに、暮らしの中のムダな時間や手間を減らすための家電・ガジェット活用術が解説されています。
家事や仕事を効率化し、自分の時間を取り戻したい方は、ぜひ手に取ってみてください。
次回は「自分らしい24時間の作り方」を学びます
朝時間.jpでは、朝をもっと自分らしく楽しむための「朝ノート習慣化」イベントシリーズを開催中です。
第3回は、6月20日(土)に、タイムコーディネーターの吉武麻子さんをゲストにお迎えし、「時間がない」から抜け出す!「理想の24時間」をつくるタイムマネジメント術をテーマに開催します。

吉武さんは、『1年・1カ月・1週間・1日の時間術』、『時間デトックス』、『24時間が変わる朝の30分』など、時間管理や朝時間に関する著書も多数。
今回のイベントでは、書きだすことで時間の使い方のクセを知り、自分に合った一日のスケジュールの立て方を見つけていきます。
「やりたいことがあるのに、いつも時間が足りない」「計画を立てても続かない」「朝時間をもっと上手に使いたい」と感じている方におすすめの内容です。
朝を“頑張る時間”ではなく、“自分らしく整える時間”に変えるヒントを、一緒に体験してみませんか?


