おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「アフタヌーンティーについて知ろう」
過ごしやすい季節になりましたね!秋と言えば「食欲の秋」。
今回は、3段のティースタンドが定番スタイルの、見た目が豪華なアフタヌーンティーについて、今まで以上に楽しめるように一緒に学びましょう。

アフタヌーンティーのはじまり
諸説ありますが、1840年代初期、イギリスのアンナ・マリア・ラッセル婦人によってはじめられたと言われています。
当時の貴族の食生活は、
- 朝食:イングリッシュ・ブレックファーストと呼ばれる盛りだくさんの朝食
- 昼食:ピクニックなどで少量のパンやフルーツなど軽いもの
- 夕食:社交を兼ねた晩餐。音楽会や観劇の後のため夜の8時頃
というスタイルだったため、夕食時にはかなりの空腹になっていて、さらにコルセットで身体を締め上げる女性の中には、失神してしまう人もいたといいます。
その空腹を満たすため、アンナ婦人は午後に一人でこっそりと紅茶と焼き菓子やサンドイッチを食べていたそうです。最初は一人だけの楽しみだったものが、やがて邸を訪れる婦人たちを応接間に通し、もてなしたところ評判となり、アフタヌーンティーは貴婦人たちの午後の社交として定着しました。
どうしてティースタンドで出されるの?
3段になっているティースタンド。応接間の小さなテーブルの上でアフタヌーンティーを楽しむには、ディナーのようにいくつもお皿を出して食事を並べることはできませんでした。そのため、一度にすべての料理を出すことができるティースタンドが用いられるようになりました。
基本的なマナー
ティーナプキン
食事用ナプキンよりも小さめで、ハンカチ程度の大きさ。三角に折ってあるので、二分の一に折った状態にし、輪を内側にして広げましょう。
飲み物
紅茶が基本。ミルク・砂糖を入れたい場合も、最初の一口はストレートで香りを楽しみながら味わいます。


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食べる順番
基本は以下の3つのジャンルから構成されています。
- 一段目:サンドイッチ
- 二段目:スコーン
- 三段目:スイーツ
スタンドの下から順に食べるのが基本ですが、形式にこだわらず好きなものから食べても問題はありません。近年では、この構成ではないお店オリジナルの提供スタイルも多いため、迷ったときは「塩気のあるもの → 甘いもの」の順に食べ進めるとスマートです。
取りかた
基本的には直接手で取って大丈夫ですが、一度取り皿に移しましょう。持つと手が汚れてしまうものや、ひとつのティースタンドに複数人分まとめられている場合は、ナイフとフォークを使って取り皿に移します。

いかがでしょうか。アフタヌーンティーができた背景を想像し、ぜひオシャレをして楽しんでくださいね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

