おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:スマートな「エレベーター」の乗り降りマナー
短い時間で、いかに心遣いを発揮できるか。狭い空間である「エレベーター」におけるマナーは、慣れていないと難しいのでは…と感じるかもしれません。
ですが、思いやりの心を持っていれば、マナーだと意識しなくても、自然に振る舞えることばかりですよ。
今回は、エレベーターに乗り降りする時のマナーについて解説します。難しく考えるのではなく、周りの人への思いやりを意識しながら取り入れてみてくださいね。
【1】心遣いは「先を見越して」
目上の方やお客様と一緒のときは、エレベーターの上または下のボタンを先に、スマートに押したいですね。
そういう場面では、エレベーターの少し手前から歩く速度を速めて、一緒にいる方より一歩前を進むようにすると、スムーズに先にボタンを押すことができます。
【2】「先乗り・後降り」が基本
エレベーターが到着して扉が開いたら、先に乗って操作パネル前に立ち、「開」ボタンを押します。
乗る際に「お先に失礼します」とまわりの方に言えると、上級者ですね!
ビジネスシーンでは、通常は役職の高い方から順に乗っていきます。すでに中に人がいる場合など、ボタンを押す必要がない時は、自分ではなく目上の方から乗っていただきましょう。
また、階数ボタンを押す際、操作パネルが一つしかない場合は、同乗している方に「何階ですか?」と聞ける優しさがあると、さらにいいですね。
【3】エレベーターにも「上座・下座」がある
エレベーターの中では、扉から遠い操作盤の後ろ奥が上座、操作盤の前が下座です。
例えば、操作盤が向かって左側にある場合の上座は、左奥→右奥→右手前→左手前 の順となります。
ただし、操作盤が扉左右に2ヶ所ある場合は、下座が右手前となります。「操作盤が1ヶ所の場合は、下座は操作盤前、左右2ヶ所に操作盤がある場合は右手前」と覚えておきましょう。
【4】車椅子の方がいたら、気配りを
車いすの方がエレベーターを利用する場合、正面を向いたままお乗りになります。
鏡は、降りる際に後ろを確認し、安全に降りられるよう設置されているため、車いすの方と同乗する場合は、その方が鏡を見ることができるようにしましょう。
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まとめ
エレベーターは色々な方と一緒に利用するため、様々な状況があります。そのため、思い通りにいかないことも多くあります。
操作盤を押す動作などを他の方が代わりにやってくださる場合など、無理に自分がやろうとせず、「ありがとうございます」とご厚意に甘えることも必要です。
短い時間でも、狭い空間でお互いが気持ちよく過ごせるように、思いやりを持てるといいですね!
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!