ムダを防ぐ!本当に自分を守ってくれる「保険」選びのコツ

 

おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。

万が一の時に心配だから、と、なんらかの保険に入っている方が多いと思います。けれど、それは本当に自分に必要なものでしょうか?

また、保険を見直すとき、ショッピングモールや駅前でよく見かける「保険無料相談ショップ」を利用するほうが良いのでしょうか?

今日は、気になる「保険」の選び方を解説します。

本当に自分を守ってくれる「保険」の選び方

相談

「保険」選び方の基本

預貯金がたくさんある人は、医療費も支払えますし、死亡して家族が困っても持っている資金で家族を守れますよね。

しかし、そこまで裕福な方はほんの一部。多くの人が預貯金でまかなえない心配事を補うため、「保険」に加入しています。

ところが実際は、つきあいで入ったままで放置していたり、よくわからないままなんとなく選んだりして、その保険が万が一の時に使えないこともあります。

保険選びの基本は「自分がどんな時に、どれくらいの保障が、いくらほしいか」を定め、それに見合う商品を見つけることです。では、どのような保険商品を、どのように選べばよいのでしょうか?

いわゆる「保険無料相談」は良いの?

保険相談窓口

無料で保険選びをしてくれる、保険ショップ。駅前やショッピングモールなどアクセスの良い場所にあり、保険の知識が少ない人にとってはとても助かる場所ですよね。

無理な勧誘をすることは禁止されているため、しつこくされることはなく安心して利用できるメリットがあります。

しかし、利用するなら忘れてはいけないのは、無料相談の目的は「保険に入ってくれる見込み客の取り込み」であることです。

ボランティア団体ではなく、保険代理店が営利目的で行っている業務ですから、さほど必要のない保険を提案している事例もあると聞きます。(もちろん、そうでない場合もあります)

ぴったりの保険を無駄なく選ぶためには、無料相談に行く前に、先述の保険選びの基本である「自分に必要な保険」をイメージしておくことが大切。

必要もなさそうな保険を提案してきたとしても、相談する側が「必要な保険」をイメージできていれば、「なんとなく…」で契約してしまうことを防げます。

無料相談に行く場合は「自分がどんな時に、どれくらいの保障が、いくらほしいか」を定めてからにしましょう。

プロのFPに有料で相談する

お財布

保険を選ぶために重要なポイントは、家族構成や将来設計、預貯金や投資の総額など、家計状況をふまえたうえで考えることです。

保険会社によって商品内容が多岐にわたるため、単なる保険料比較で安ければいいというものではありません。たとえ月300円の特約を安いからと付加しても、終身払いで30歳から80歳まで50年間払うとすると、なんと18万円になります。

つまり300円の特約が18万円の買い物になる可能性があるのです。

「そうはいっても、必要な保障を必要なだけ用意するにはどうすればいいか分からない…」という場合は、プロのファイナンシャルプランナーに相談料を支払い、公平な視点で選んでもらうことも有効な保険の選び方といえるでしょう。

まとめ

保険は難しいと思いがちですが、基本は自分がどんなことが心配かという根本的なことをふまえて、必要な分だけ用意すれば、有効なお守りにできます。

無駄のないように、万が一の時自分を守ってくれる頼れる保険を選びましょう。

 

この記事を書いた人
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Written by

稲村優貴子(ファイナンシャルプランナー)

2001年FP資格を取得し独立。2006年から6年間日本FP協会鳥取支部長。現在は Life For You 代表として相談・講演・執筆・メディア出演業務を行っている。相談件数は通算3000件以上。TBSテレビ『マツコの知らない世界』監修、日経WOMAN・北海道新聞・週刊ダイヤモンド等への記事提供、HBCテレビ『イチオシ!』出演等。得意分野はライフプラン、iDeCo、保険、年金、家計節約、不動産。
著書:『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』(河出書房新社)
資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、2級心理カウンセラー、野菜ソムリエ、ヨガインストラクター(RYT200)

★毎月第2金曜日16~17時 82.5 FM NORTH WAVE(ノースウェーブ)のラジオ番組「Ashirias1h(アシリアスワンエイチ)」内『教えてゆきこ先生』というコーナーを担当中(2023年4月現在)
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