料理をする際、食材を切るのに欠かせない道具のひとつがまな板ですよね。
まな板は毎日、しかも1日に何度も使うので、傷や汚れがつきやすいもの。また、大きすぎる、食材が切りにくいなど不便な点があると、料理の効率に悪影響を与えてしまいます。
まな板には、素材や形、大きさのバリエーションが豊富にあります。自分に合う、使いやすいまな板を選べば、調理をスムーズにこなせるようになり、忙しい朝の朝食、お弁当づくりの時短、効率化につながりますよ!
この記事では、まな板の素材の種類や選び方のコツを解説し、それを踏まえておすすめしたい10種類のまな板を紹介します。
【目次】
– まな板の素材を知ろう
– 自分に合ったまな板の選び方
– まな板の正しいお手入れ方法
– おすすめ「まな板」10選
まな板の素材を知ろう
自分に合うまな板選びのファーストステップとして、まな板の素材やその特徴をおさらいしましょう。
ここでは、家庭で使用される代表的なまな板の素材を3つ紹介します。
樹脂(プラスチック)製
樹脂製のまな板は、自炊の頻度がそれほど高くない人におすすめの種類です。
他の素材と比較して安価で購入できるため、傷がついても買い替えが気軽に行えます。また、軽く薄いものが多いため、保管しやすいメリットも。漂白剤も使用できるため(※)、簡単なお手入れで衛生的に使えます。
(※漂白剤を使えない商品もあるかもしれません。ご購入時、商品の説明書でご確認ください)
樹脂性のまな板は、大きさや色のバリエーションが豊富で、自分の好みに合わせて選べます。
一方で、刃あたりがそれほどよくなく、包丁が刃こぼれしやすいデメリットがあります。さらに、傷や汚れがつきやすい特徴もあるため、利用頻度が高い場合は、短期間で買い替えが必要になるかもしれません。
ゴム製
樹脂製と木製のメリットをどちらも持っているのが、ゴム製のまな板です。
樹脂製よりも刃あたりがよい上に、木製よりも手入れがしやすい特長を持っています。
傷や汚れがつきづらく、漂白剤も使えるため(※)長持ちしやすい素材です。
(※漂白剤を使えない商品もあるかもしれません。ご購入時、商品の説明書でご確認ください)
一方で、重力は重めで軽快に扱えません。さらに、熱に弱い場合があるため、加熱調理をした食材をのせる際は注意が必要です。
長期的にメンテナンスしながら使用するのに向いているまな板といえます。
木製
木製のまな板は、他の素材と比較して最も刃あたりがよい点が特長です。また、菌が繁殖しづらいとされているため、衛生面でも優れています。
一方で、使用後にすぐ洗ってしっかり乾燥させないとカビが生えやすいため、丁寧なお手入れを心がける必要があります。
また、漂白剤も使用できないため、水洗いだけでは落ちない汚れを取るには表面を削らなければなりません。
刃こぼれしづらく、長時間包丁を使っていても手が疲れづらい、というメリットもあるため、自炊の頻度が高い方、お手入れを面倒に感じない方におすすめです。
自分に合ったまな板の選び方
素材以外にも、まな板は形状や厚み、サイズのバリエーションも豊富です。
自分に合う大きさや厚さのまな板を選ぶと、収納や出し入れのしやすさ、料理の効率がアップしますよ。自分のライフスタイルや好み、重視したいことを整理して、ぴったりのまな板を選びましょう。
ここでは、自分に合うまな板を選ぶポイントについて解説します。
サイズを重視
まな板の最適なサイズは、キッチンの広さ、シンクの大きさ、収納スペースのサイズによって変わります。
1人暮らしでまな板の置けるスペースが限られている人は、奥行20cm×幅20cmなど、小型サイズがおすすめ。家族が複数人いたり、一度の料理で使う食材の量が多い方は、幅30cm以上のものを選ぶとよいでしょう。
シンクの大きさによっては、大きなまな板を購入すると洗いづらくなります。使用時だけでなく、洗うときのことも考えてまな板を選びましょう。
厚みもポイント
切りやすさや疲れにくさを重視するなら、まな板は素材に関わらず、厚み1.0cmから1.5cm、もしくはそれ以上のものがおすすめです。
厚みがあると衝撃が吸収されやすくなるため、包丁で切っている際に手が疲れにくいメリットがあるからです。
特に、毎日、毎食のように料理をする人や、1回の使用でまな板の使用回数が多い人は、厚めのまな板が使いやすいのではないでしょうか。
樹脂製、ゴム製でも厚めのものがあり、同じ素材でも切り心地が変わりますよ。厚さがある分滑りにくく、安定感があります。
ただ、厚みが増すと重くなるので、出し入れや洗い物はしづらくなります。洗い物が面倒な方や、「少量をぱっと切ってすぐしまいたい」という方は、薄くて軽いものを選ぶほうがよいでしょう。
家族の夕飯など、たくさんの食材を使ってしっかり料理する用の厚くて大きなまな板と、ちょっとねぎを刻んだり、お弁当おかずの食材を切ったりする時用の、小さくて薄いまな板、2種類を使い分けるのもおすすめですよ。
食洗機対応かどうかもポイント
食器洗い洗浄機(食洗機)を使用している場合は、食洗機に対応しているまな板を選ぶのがおすすめです。
食洗機は80度ほどの水温で洗浄するため、殺菌効果があり衛生面でも効果があります。樹脂製・ゴム製のものは洗浄機に対応しているものとしていないものがあるため、購入前にチェックしましょう。
木製のものでも近年は食洗機に対応しているものが販売されていますよ。
また、食洗機を使用できると手間暇が省けることも利点です。
まな板の正しいお手入れ方法
まな板は、正しく手入れすることで、衛生的に使い続けられ、菌の繁殖を抑えられます。逆に、手入れを怠ってしまうと、食中毒の原因になりかねません。
キッチン周りでは菌の繁殖しやすい生の食品を取り扱うことが多くありますよね。特に魚介類・肉などの食品をまな板の上で調理した後、洗浄しない、もしくは不十分な洗浄で別の食品を乗せてしまうと、菌がうつる可能性があります。
正しいお手入れ方法は、素材によって少し異なります。各素材ごとの適切なお手入れ方法を知った上で、自分に合うまな板選びに役立てましょう。
樹脂製・ゴム製まな板のお手入れ方法
樹脂製・ゴム製のまな板は漂白剤が利用できるものが多いため、手軽なお手入れで衛生的に使用できます。特に、生魚・生肉・卵を利用した際は、除菌を心がけましょう。
具体的には以下の手順でお手入れをします。
1) 食器用洗剤できれいに洗う
2) 汚れが落ちない場合は、ブラシで汚れを落とす
3) 漂白剤で除菌する(漂白剤を使えない商品もあるかもしれません。ご購入時、商品の説明書でご確認ください)
4) 漂白剤をよくすすいで落とす
5) 風通しのよい場所でよく乾燥させる
大きなまな板の場合は、漂白剤を使用する際にキッチンペーパーやふきんをかぶせると浸透しやすく効果的です。
木のまな板のお手入れ方法
木のまな板は基本的に、漂白剤は利用できません。一方、素材である国産ヒノキは水切れがよくて乾きが早く、さらに抗菌・抗カビ効果のある成分が含まれています。
また、魚や肉などの生ものを切る面と、他の食材を切る面を分けて使うために、表か裏にマークが入っていて、どちらの面か分かりやすいまな板をおすすめします。
気のまな板の具体的な手順は以下の通りです。
1) 水洗いをする
2) 汚れが落ちない、生ものを切った後は熱湯をかける(塩をかけてタワシでこすってもよい)
3) 風通しのよい場所で乾かす
乾燥させる際、直射日光をあてるとまな板が反り返ってしまう恐れがあるため、陰干しを心がけましょう。
(参考:農林水産省ホームページ「木のまな板を使って、楽しく調理をしましょう!」)
おすすめ「まな板」10選
ここでは、編集部おすすめのまな板10選をご紹介します。
【1】コンパクトで使いやすい!「SMART カッティングボード」(樹脂製)
Pre-mier (プル・ミエ) SMART カッティングボード(PP袋入り) ローズ -m
コンパクトで置き場所に困らない、食洗機にも対応している樹脂製のまな板です。
汁受け皿があるため水分の多い食材を切る際も周囲を汚さずにすみます。フードストッパーもついているため、小さいながらも食材をこぼしづらい設計です。
カラバリもあるので、家のキッチンに合わせたカラーを選択できます。
【2】水切りにもなる多機能タイプ「Joseph Joseph (ジョセフジョセフ) まな板」(樹脂製)
Joseph Joseph (ジョセフジョセフ) 食洗器対応 水切り 一体型 まな板 リンス&チョップ プラス ピンク 600858
水切りとしても利用できる、食洗機対応の樹脂製のまな板です。
変形させることで、水切りボールの代わりにもなります。
食材を洗った後にそのまままな板として利用できるため、利用する器具を減らせるコンパクトな仕様。レギュラー・スモールの2種類の大きさ、4色のカラーバリエーションがあります。
【3】スタンド付きが嬉しい◎3枚セットの「インデックスまな板」(樹脂製)
3枚セットなので、切る食材に合わせて使い分けができる便利なまな板です。
まな板の端には「魚」「肉」「野菜」のマークが描かれているため、どのまな板で何の食材を使ってもよいか一目で分かります。
通気口のある収納スタンドもついているため、これ1つ買えば、まな板置きや乾燥させるための道具は不要です。
【4】最高級の抗菌まな板「マック(Mac) エラストマーまな板」(樹脂製)
マック(Mac) 最高級 エラストマー オール抗菌まな板 食洗器対応 (ブラック)
特別抗菌作用のある、樹脂製まな板の決定版です。
樹脂製でありながら少し値段は張りますが、木のまな板のように刃あたりがよい上に、非常に軽いため取り回しが簡単です。耐熱温度が高く、食洗機にも対応しています。
「今まで木のまな板を使っていたけど重くて買い替えたい」という方にもおすすめの一品です。
【5】滑りにくいまな板!「[Latuna] ノンスリップ カッティングボード」(ゴム製)
「あったらよいな」と思える機能が多く搭載されているゴム製まな板です。
斜めになっているため、切っている最中に余計な水分が流れるのが特長。滑り止めのために側面にゴムがついており、ストレスなく利用できます。
傷がつきづらく菌も入りづらい素材が利用されており、水の切れもよいため衛生的です。
持ち運びにも便利であるため、状況を選ばず使用できます。もちろん、食洗機にも対応しています。
【6】刃あたりに感動!軽くて曲がる「ウエルスジャパン まな板」(ゴム製)
ウエルスジャパン まな板 ゴムの弾力で凹んでも戻る インデックス付き グレー
薄くて軽い、大きく曲がるゴム製のまな板です。大きく曲がるため、切った食材を鍋やフライパンへ流し込む作業が快適です。
薄いながらも包丁の刃が沈むようにできており、刃あたりがよい特長を持っています。刃が沈む一方で傷がつきづらいため、長く愛用できます。
食洗機も利用可能で、衛生管理もしやすいまな板といえるでしょう。
【7】シンプルで使いやすい「TOSARYU 四万十ひのきの卓上まな板」(木製)
TOSARYU 四万十ひのきの卓上 まな板 角型 M HC-2506
ヒノキでできたシンプルな卓上まな板です。
特筆する機能がないぶん、シンプルで使いやす一品。奥行16cmと細長い形であるため、奥行きが狭いシンクでも利用できます。
「他のまな板を持っているけど、小さくて取り回しのよいまな板や木のまな板が欲しい」といったとき、2つ目のまな板としてぴったりの1枚ですよ。
【8】浮かせて使えて衛生的!「ウメザワ 木製まな板」(木製)
ウメザワ 木製まな板 ひのき 小 39×20×3cm 浮かせて使える 日本製 411440
置いた場所に触れずに利用できる、衛生的な木製のまな板です。
両端が円柱状になっており、浮かせてまな板を置けるため裏面を使う際にもわざわざ洗う必要なし。また、切ったものが落ちづらいメリットもあります。
まな板だけで自立するため、乾かす際もスタンドは必要ありません。
【9】食卓でも使えるおしゃれなまな板「Arte Legno (アルテレニョ) カッティングボード」(木製)
Arte Legno (アルテレニョ) カッティングボード まな板 木製 オリーブ イタリア製 (ミディアム)
おしゃれな木目が模様として演出されている、オリーブでできたカッティングボードです。
イタリアで作られ、南欧風の見た目をしているためそのまま食卓に出しても魅力的です。材質は硬く傷がつきづらいため、長期間愛用できます。
木目はすべて異なるため、世界に1つしかないカッティングボードを手に入れられます。
【10】使いやすい「丸形カッティングボード」(小麦粉繊維)
丸形で使いやすい、小麦粉繊維のカッティングボードです。
システムキッチンにも合いやすいデザインで、持ち手がついていて薄いため、壁掛けフックにもかけられます。傷がつきづらくカビも生えづらい設計であるため、衛生面も問題ありません。
食洗機にも対応していますが、長期の利用で変形の可能性がある点だけは気を付けましょう。
まとめ
まな板は素材、サイズ、厚さを考慮して、自分の自炊頻度や環境に合ったものを選ぶとストレスなく利用できます。
まな板をより長く持たせるためには、持っているまな板の素材を確認しての手入れが大切です。また、適切な手入れをすることで、衛生面にも気を付けられます。
今利用しているまな板が使いづらいと考えている人、そろそろ買い替えたいと思っている人は、、素材や厚みなどの違いによる特徴を知ることで、自分にぴったり合うまな板を選びやすくなりますよ。ぜひ参考にしてください!