おはようございます。『時間の超基本』監修・タイムコーディネーターの吉武麻子です。
この連載では、時間の使い方が変わる手帳術をお届けしています。
忙しい年末年始が近づいてきました。「やることがいっぱい!でもやらなきゃ…」となると、“時短や効率化” に走りがちですが、私はそれをおすすめしません。
中身を精査せずにスピードだけ上げると、空いた時間にまた別のやることを入れて、もっと忙しくなってしまうからです。
そうではなく、自分らしく豊かな時間を使うためには、何をどうすればいいのでしょうか?
今日は、「時間に追われてしまうのはなぜ?」をテーマに、時間術について変えてみましょう!
時間に追われるのは「やりすぎ」のサイン
時間に追われてしまう理由を「自分に能力がないから」とか「スピードが遅いから」と勘違いして、もっと頑張ってしまう方がいますが、ちょっと待って!
現代人は多くの役割を抱えていて、普通に暮らしていてもやることが多くなりがちです。
できる or できないではなく、時間に追われるのは、持ち時間以上にやろうとしていることが多いから。シンプルにそれだけなんです。
まずは、時間とやることの総量が一致しているかをチェックしてみましょう!
時間とやることのバランスをチェックしてみよう
次の1から3までの問いに「時間」で答えてみてください。
【1】睡眠時間は何時間?
睡眠時間は本当に大事です!ここを削ってはダメ!どんなに大事なお仕事よりも、まずここの時間を最初に決めて守ってください。
【2】外せない生活時間は?
まずは、今のだいたいの時間で大丈夫です。食事・家事・通勤・子どもの相手など、時間を書き出してみましょう。
【3】仕事や趣味や勉強など「やること」に必要な時間は?
やることリストなども、ただなんとなく書くのと、所要時間を意識するのとでは時間に対する感覚が変わってきます。
今やろうとしていることはどのくらい時間がかかりそうですか?
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上記それぞれの時間が出せたら、24時間から【1】の睡眠時間を引いてみてください。
その、起きている時間(例えば、睡眠時間が8時間なら、24-8=16時間)に、【2】と【3】は入るでしょうか?もし溢れてしまったら、持ち時間以上にやろうとしていることが多い、ということになります。
「とりあえず効率化しよう!」の前にこんな質問をするのは、時間で見える化できてこそ、増やしたり減らしたりができるからです。
永遠に走り続けることになる「とにかく早くやる!もっとやる!」ではなく「○○にあと2時使うためには?」という目的思考で時間もみていきましょうね!
時間を通して、自分の今と未来を描こう
それでは最後に、今日の時間バランスをみながら考えてみて欲しい振り返りの質問をお伝えします。
これらを振り返りながら考えてみることで、「時間管理」ではなく、時間を自分でアレンジする「タイムコーディネート」の本質が伝わればとっても嬉しいです。
振り返りの質問8つ
- 全部足して24時間におさまりましたか?
- 「やること」の所要時間、把握できていましたか?
- 普段、実際に想定している所用時間で終わっていますか?
- どのくらい足りないですか?
- 今この時間配分は理想的ですか?
- 理想の配分はどんな感じですか?
- 時間よりもやることが多い場合は何をどのくらい減らしたいですか?
- 充実感がない方は、どこを増やしてどこを減らしましょう?
大事なことは、まず自分の時間を可視化して、どんなふうに24時間を使いたいかを考えること。そして、どうしたらそうなるかな?を試してみることです。
タイムコーディネート手帳では、それを役割や期間に落として考える特別シートもついていますので、来年の手帳を迷っている方がいたら、ぜひのぞいてみてくださいね!
次回は、現状を変えたい!と思った時に必ず直面する「時間の減らし方」について解説します。お楽しみに!
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☆この連載は<隔週火曜日>更新です。