毎週金曜日更新!通訳者・翻訳者をネットワークする「テンナイン・コミュニケーション」と「朝時間.jp」のコラボ連載「通訳者さんに教わる♪朝のカンタン英語レッスン」。今話題のニュースに関する英語表現、英語や海外に関するトピックをご紹介します♪
「どうしてそう思うの?」意見を聞きたい時の英語表現
「どうしてそう思うの?」「なぜそう考えたの?」など、相手の見解を聞きたいことって、日常生活の中でよくありますよね。
その際
“Why do you think so?”
という英語表現を使っていませんか。
発言の根拠・理由を尋ねたい時、この表現は場合によっては
「なぜあなたは、そんな考え方しかできないの?」
というように、相手の考えを非難・批判しているように聞こえてしまいます。
今回は、相手の意見を聞きたいときのスマートな表現をご紹介します。
May I ask what made you think that?=何がそう思わせたのか、聞いても良いですか?
例)
Aさん:You said you didn’t think this would be a successful strategy. May I ask what made you think that?(=これが成功する戦略であるとは思わないと言いました。なぜそう思われたのでしょうか?)
Bさん:Well, just looking at the budget, I don’t think it’s feasible to actually carry it out.(=まあ、予算を見ただけでは、実際に実行するのは無理だと思います)
Would you please explain the reasons behind that?=理由をご説明いただくことはできますか?
例)
Aさん:You said during the last meeting that product C would perform better in the region. Would you please explain the reasons behind that?(=前回の会議では、製品Cの方が地域的にパフォーマンスが高いとおっしゃっていましたね。その理由をご説明いただくことはできますか)
Bさん: Of course. Compared to products A and B, product C is closer to what our target demographic usually buys.(=もちろんです。A、Bに比べ、Cはターゲット層が普段買っているものに近いです)
このように、「あなたはなぜそう思うのか」と、「相手」にフォーカスするのではなく「理由」にフォーカスし、英語では常に、相手の意見と「その理由」を尊重した発言を心がけましょう。
日本語をそのまま直訳してしまうと、失礼な聞き方になることもあるので、気をつけてくださいね。
(記事協力:テンナイン・コミュニケーション)
☆この連載は<金曜日>に更新します。次回もどうぞお楽しみに…!