大阪でエステサロン「private salon Laule’a」を経営する美容家の寒川あゆみです。
紫外線が強くなるシーズンになると出番が増える「日焼け止め」。
今回は、そんな日焼け止めの使い分け方や、正しい塗り方についてご紹介します。
日焼け止めの「SPF」と「PA」の見極め方
紫外線は一年中降り注いでいますが、特に5月から7月、午前10時〜午後2時ころの紫外線量が最も多いと言われています。
また直接浴びるだけでなく、壁や地面を反射したり、窓ガラスを通過したりして私たちの元へ届くのも特徴です。
日頃浴びている紫外線は「UVA(紫外線A波)」と「UVB(紫外線B波)」の2種類あり、日焼け以外にも乾燥、シワ、シミなどあらゆる肌トラブルを招きます。
4月〜6月頃に感じる、肌がじんわり赤くなるような日焼けは「UVA」の特徴です。皮膚の真皮層まで到達してコラーゲンを破壊し、乾燥、シワ、シミの原因となります。
一方7月〜8月頃に感じる、数時間で肌が真っ赤になる日焼けは「UVB」の特徴。乾燥や、肌の炎症、シワ、シミの原因となります。
「日焼け止め」には「SPF(数字)」「PA(+表記)」がされています。
「SPF」とはSun Protection Factor(サンプロテクションファクター)の略で「UVB」に対する防止効果があります。
次に「PA」とはProtection grade of UVA(プロテクショングレイドオブUVA)の略で「UVA」に対する防止効果を表します。
4月〜6月頃の紫外線や短時間の外出、一日中室内で過ごす場合などは「UVA」の防止を重視したいので、SPF20〜40とやや低め、PAは+++〜++++と数値が高いものを選びましょう。
また7月〜8月頃の長時間の外出、レジャー時などは「UVA」も「UVB」も重視したいので、SPF40〜50+、PA+++〜++++と、SPFもPA数値も高いものを選びましょう。
日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めは、肌の面積1㎠につき2mgを塗ると効果的だと言われています。
顔の大きさが約20cm×20cm=400㎠とすると、800mg(0.8g)が必要量です。
クリームタイプならパール2粒分、液体状なら一円玉硬貨2枚分ほどの量が目安です。
それでは日焼け止めの正しい塗り方をご紹介しましょう。
顔の日焼け止めの塗り方
1) パール1粒分または一円硬貨1枚分を手に取り、両頬、ひたい、鼻、あごに置きます。
2) 顔の中心から外側に向かって優しく広げながら、指の腹でおさえるようになじませます。
3) さらにパール1粒分または一円硬貨1枚分を手に取り、(1)~(2)と同じように塗り広げ、指の腹でしっかりなじませながら重ねます。
※一気に塗るとムラになったり、メイク崩れの原因になったりするので、2回に分けて塗り重ねましょう
※必要量がまんべんなく重なることで、紫外線予防も高まります
次に体はパーツごとに分けて日焼け止めを塗りましょう。
腕の日焼け止めの塗り方
腕や脚などに日焼け止めを塗るとき、線状に塗り広げていませんか?
実は、この塗り方はNG!顔と同様に必要量を塗らないと、ムラになり紫外線防御力が落ちてしまいます。
腕の場合は、ひじから手先、ひじから肩、デコルテや首は右と左に、と細かくパーツ分けをしましょう。
塗り方は顔と同様です。
まずパール1粒分または一円硬貨1枚分を手に取り、パーツ別に塗り広げます。
さらにパール1粒分または一円硬貨1枚分を手に取り、指の腹でなじませながら重ねます。
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いかがでしたか?
日焼け、乾燥、シワ、シミなどの肌トラブルを招かないためにも、シーンにあった日焼け止め選び、正しい塗り方を取り入れてみてくださいね。
☆この連載は<木曜日>更新です。次回もどうぞお楽しみに!