朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『少女漫画家「家」の履歴書』。
数々の傑作を生んだ少女漫画家たちが、暮らしてきた「家」について語った本、新刊です。美内すずえ、一条ゆかり、山岸凉子、有吉京子、くらもちふさこ、魔夜峰央ら12名のインタビューを通して傑作の知られざる舞台裏が明かされます。
『少女漫画家「家」の履歴書』
編:週刊文春
出版社:文藝春秋
少女漫画に描かれている世界に夢中になった。あの頃のときめきは今もずっと変わらない。そんな少女たちの憧れと夢が詰まった名作の数々は、いったいどんな「家」で描かれたのでしょう。
本書では、12人の少女漫画家が暮らしてきた家の履歴を紹介し、家にまつわる思い出とエピソードを語りつくします。漫画家の原点となった生家、デビューしたての頃に住んだアパート、カンヅメになって仕事をした旅館、仲間たちと過ごした部屋、アシスタントと合宿した山荘、初めて自分で建てた家……。漫画家たちはそれぞれの家で才能を開花させ、そこから数々の傑作を生み出しました。
人生や仕事の節目ごとに家を住み替える人もいれば、故郷にずっと暮らしている人もいる。住まいの選び方は人によって違うけれど、どの家にも少女漫画の先駆者として歩んできた人たちの人生が刻まれています。
漫画家にとって家はもっとも大切な居場所。高校生でデビューしたくらもちふさこさんは、実家の四畳半の和室で妹と一緒に漫画を描いていた。その部屋は「まるでカンガルーのおなかの袋のような、私にとって本当に居心地のいい場所でした」。漫画への深い愛情を感じる親密で温かい言葉が心に残ります。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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