おはようございます。脳腸セラピストの桜華純子です。
日毎に空気が冷たくなり、冬が近づいていることを感じる日が増えてきましたね。
そこで今回は、寒い季節に下がってしまいがちな「免疫力」についてのお話です!寒さに負けず、快適な毎日を過ごすため、簡単にできる「免疫力アップ」ケアを4つお伝えします。
免疫力って?
わたしたちの健康にとって重要な役割を持つ免疫の力。
その免疫には2つの仕組みがあります。
1つは、体内に入ってきた異物や不要物の排除。そしてもう1一つは、身体の中にできた傷の修復です。
口から始まり胃、腸、肛門へと続く消化器には様々な細菌やウイルスの侵入があります。特にウイルスが繁殖しやすいシーズンは、これら外敵から身を守るために、免疫力を高めることがとても大切になります。
もはやおなじみかもしれませんが、腸には免疫細胞の約7割が存在していると言われています。
免疫は「腸内フローラ」と呼ばれている腸内細菌叢のバランスを保つことで理想的に働いてくれるようになります。
寒さに負けない!簡単「免疫力アップ」習慣4つ
【1】「背中ほぐし」で自律神経のバランスを調整
自律神経の中枢は「脊椎(せきつい)」にあります。脊椎(背骨)が通っている背中や肩がいつも凝っていて硬い状態では、免疫力が低下してしまいます。
背中や肩にこわばりを感じる場合は、ストレッチポールなどを使って背中全体をほぐしたり、肩甲骨がしっかり動くように肩回しストレッチをしましょう。
そして朝は、ベッドやお布団から起き上がる前に両手をググーッと上に伸ばして、寝ている間に凝り固まった背中をしっかり緩めましょう。
【2】免疫力を高めるツボ押しを習慣に
全身に張り巡らされた神経が重なり合う「ツボ」。適切な「ツボ」を刺激することによって自律神経に作用して、内臓などの働きが整うようになります。
免疫力を高めたいなら「中府(ちゅうふ)」「関元(かんげん)」という2ヶ所のツボを刺激するのがおすすめです。息を吐きながらゆっくりと押すだけでOK。「痛気持ちいい」と感じるぐらいの圧で行いましょう。
- 中府
「肺」に働きかけるツボです。病原菌などを引き寄せないためには、肺がしっかり機能していることが大切です。
鎖骨の両端から親指一本下にあるのが中府です。左右どちらか一方を、呼吸と共に5回押します。その後、反対側も5回押しましょう。
- 関元
関元は、「腎」に働きかけるツボです。全身の「氣」が集まる「丹田(たんでん)」として知られているこのツボは消化器疾患にも効果的で、元気の源になります。
関元の場所は、横になった状態でおへその指4本下にあるところ。痛くない程度にしっかりと押しましょう。呼吸と共に5回行ってください。
【3】自分に優しくなろう
頑張り屋さんほど、つい
「失敗した自分」「完璧じゃない自分」「出来なかった自分」
にダメ出しをして責めてしまいがち。けれども、自分に厳しいばかりでは自律神経のバランスが乱れて睡眠の質が低下して、身体のめぐりが悪くなったりと悪循環に陥ってしまいます。
「どんな自分でも大切に受け止める」。そんな意識を持つことで、優しい気持ちになり精神のバランスも整うようになります。
さらなる高い目標へ向かうためにも、休養もちゃんと取って、自分に優しい言葉をかけて労ることを意識してくださいね。
【4】「陽性」の食べ物で陰陽のバランスを整えて
身体を冷やす作用を持つ陰性食品。例えば、マト・ナス・バナナ・パイナップル・ミョウガ・海苔・ワカメ・麦茶・ナッツ…など。
逆に、身体を温める作用を持つ陽性食品には、ゴボウ・蓮根・ニンジン・玉ねぎ・リンゴ・カリフラワー・梅干し・サンマ・ゴマ…などがあります。
どちらも過度な摂取は望ましくありませんが、秋冬は陽性食品を多少多めに取って、食事にも冷え対策を心掛けください。
陰性食品を取る時には、火を通すことでバランスが取れた「中庸」になるものもありますので、食品同様、食べ方も意識してくださいね。
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免疫力を高める4つの習慣をご紹介しました。寒い季節も健やかに過ごすために、免疫力を下げない生活を心がけてみてください。
次回の記事では、「腸と肩甲骨の深い関係」についてお伝えいたします。どうぞお楽しみに!
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