「あの人、スタイルよくて羨ましいな」「年齢とともに太ってきたし、痩せよう」とダイエットにチャレンジする人も多いと思います。でも気をつけたいのは「落とし方」や「痩せ方」。
今回は、エステティシャンである筆者が「魅力的な体を作る」方法について前編、後編に分けてご紹介します。
細いだけの痩せ方は20代まで!30代以降はメリハリが必要
女性は男性に比べて筋肉量が少なく、脂肪がつきやすい体質であり、バストやヒップに丸みがあり、ウエストが引き締まったボディラインが特徴です。
10代から20代の間は、女性らしい丸みのある体つきに変化する時。代謝も活発なため食べてもすぐに燃焼でき、少し頑張ればすぐに痩せる、と感じることもあるでしょう。そして肌のハリ感もあるため「体の線が細いスリム体型」でも、違和感なくスタイルが良いと感じます。
一方30代から40代になると、体のシルエットが丸くなったと感じます。日々積極的に運動を取り入れなければ、代謝や筋力が少しずつ低下し、バストやお尻が垂れ、お腹周りや背中に脂肪がつきやすくなるからです。
代謝や筋力の低下、ハリ感の違いから10代、20代の頃と「同じダイエットの仕方」や「同じ痩せ方」では痩せた時の印象や見え方が違うということです。
例えば、10代、20代の人が「食事コントロールのみ」で体重を減らしたり、サイズダウンをしたとします。摂取カロリーを減らし、代謝が高いから燃焼力も高いため、体重減やサイズ減となります。また元々の筋肉やハリがカバーしていることから、たるみが目立ちにくく、痩せた、細くなったと感じるでしょう。
30代、40代の人が同じ「食事コントロールのみ」をチャレンジすると、どうでしょう。
摂取カロリーを減らしても、代謝が低くなっているから燃焼力が追いつかず、昔のようにすんなり体重が落ちにくいと感じます。落ちたとしても筋力の低下、ハリ感の違いから「貧相に見える」「魅力がない」と感じる結果になります。
こうした理由から、30代以降は単に痩せるダイエットではなく「筋力」を高め「魅力的な体に変えていく」という意識を持つことが大切です。
余分な脂肪を作っていない?筋力を高める運動を取り入れよう
脂肪は、「体温を保つ」「衝撃から体を守る」「ホルモン物質を作る」など、ある程度は必要なので落としすぎも良くありません。
ダイエットによって余分な脂肪を落としたい場合、(1)余分な脂肪の原因となる食事の取り方になっていないか、見直すところから始めましょう。
以下のようなこと、当てはまりませんか?
- 糖質の多いお菓子やパン、ジュースをちょこちょこ食べたり飲んだりしている
- 調味料たっぷりの味付けが好き
- 食事は食物繊維、ビタミン、タンパク質よりも、糖質や脂質の多いメニュー
- パスタとパン、丼などの単品料理が多い
- 水分摂取が少なく、余分なものを排出する力が弱い
代謝が低い状態で糖質や脂質の摂取量が上回ると、燃焼しきれず、体内に残りやすくなります。
食事はメインとなる魚やお肉などのたんぱく質を補い、素材に含まれている脂質を活かす、豆類、海藻類、野菜、フルーツなどがバランスよく取れる「和定食」が理想的です。
次に(2)筋力を高める運動、日常の動きを見直してみましょう。
- 日中はデスクワークで座りっぱなし
- 家事などでちょこちょこ動いているけど、ひじ下の手先、ひざ下の足先だけ
こんな生活を送っていませんか?
お腹周りや太ももの筋肉が動かないと脂肪が蓄積し、丸いフォルムになりやすいのでお腹や太ももを動かすストレッチ、ウォーキング、ランニングなど全身運動を取り入れるのが理想的です。
***
いかがだったでしょうか?
「痩せる」と言っても、単に体重やサイズにとらわれず、余分なものを取り入れすぎない&引き締まりを強化して「魅力的な体」を作る意識をしてみましょう。
次週は「魅力的な体を作るために取り入れる、体型別重点ポイント」についてご紹介します。